その121「コロナと『六次の隔たり』を使った禁断のスキーム」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「コロナと『六次の隔たり』を使った禁断のスキーム」

「濃厚接触者の疑いがある方と会ったから、大事をとって出社せずにリモート勤務にして様子を見る」とあるスタッフから連絡がありました。

濃厚接触者の“疑いがある”人→ Aさん
Aさんと濃厚接触者の“疑いがある”人→ Bさん
Bさん、大事をとってリモート勤務を選択。

・・・まぁ、こんな感じですね。
警戒して、万一を考えれば、さもありなん・・・なのかもしれません。
なぜか、大勢の方がコロナだけ特別扱いしてしまうのが不思議なんですけども。
で、いつも思うんですが、この手の考え方していくと、全員そうなっちゃいますよね!?
別にBさんがどうのって話ではなくて、こんな風に考える/考えさせる世の中になってきたよね、と。

こういう繋がりを考えていると、『六次の隔たり』というのを思い出します。
知り合いの知り合いをたどっていくと、どんな人にでもたどりつけるというやつですね。
これまで何度も社会実験が行われてきましたし、テレビ番組の企画に使われたり、SNSの世界ではどうか?と調査がされてきました。
また、コロナのような急拡大していく感染症についても、この『六次の隔たり』をもとに数学的モデルを構築するなどされているようです。

知り合いの知り合いの・・・を数名(6人程度)たどるだけで、イーロン・マスクにもたどり着いちゃうってことですね。
すごいけど・・・案外、こういう超有名な人って、逆にたどり着きやすいかもしれませんよね。
むしろ、ずっと引きこもって、ほとんど社会接点を持たない無名の人のほうがたどり着きづらい印象がありますけど。
この考えでいくと、引きこもっていたらコロナに感染のしようがないってことでしょうかね。

ところで、金曜日や休み明けに「体調が悪くなった」とかが理由で休んだり、リモート勤務が増えるのはどういう現象なんでしょうかね。
ちなみに、弊社のフィリピン法人のスタッフってそんなことばっかりで、うんざりしてたんです。あからさま過ぎてね。
「都合よく悪くなる体調」について、(仮病を)疑われても気にしない、鉄のメンタルを持っていますよ。
「今日は仕事したくない!休む!」という揺るぎない意思を感じることもしばしばです。
こんなことがあるから、性善説を信じてきた僕が、フィリピンに住み、彼らと一緒に働いて、1年も経たないうちに完全な性悪説になり、疑いの塊となってしまいました・・・
「日焼けが痛いから」って2日間休んだやつがいる国ですから。
出社して思ったほど黒くなってなかったから、「テメーふざけんなよ!」と心の中で突っ込みましたよ。

ちなみに、Bさん、金曜日にリモート勤務にしたのですが、フィリピンのせいで性悪説になってしまった僕は邪推してしまうんですよね。
それで思ったんですが、日本がコロナ関係でダラダラ騒いでいる限り、コロナと『六次の隔たり』を使った休みやリモート勤務は有効そうなので、このまま8月まで引っ張ることができれば、お盆の連休を絡めた大連休も可能ですよね!
(フィリピン人スタッフに、連休+有給+欠勤(無休)+休み明けの仮病で超・超特大連休を創ってくるやつがいたなぁ・・・)
会社は「お盆休みの前後で、コロナを理由で休んだり、リモート勤務になる“疑いがある”人、体調を崩す“疑いがある”人は早めに申請書出してください」って連絡しておいた方がいいかもですね。

こんな風に書いてますが、僕はぶっちゃけ・・・
休もうがリモート勤務にしようが、お客様や同僚に迷惑をかけずに、他者に貢献ができて喜ばれていたら、それで良いじゃん、と思います。
まぁ、性悪説になった僕はどんな正当な理由であれ、「どうせ嘘だろ…」と人を信じる心を無くした寂しいおじさんなのですが。
これはもう、全部フィリピンのせいです。
ちなみに、コロナで海外からの観光客が少なくなっているから、フィリピンの海は今、最高にきれいだと思います。
ブースター接種までしている方は、渡航・滞在制限もかなりゆるくなっています。
コロン島とか、ぜひ、行ってみてください♪アイランドホッピング、最高ですよー♪

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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