
ええ。それは何かというとですね、僕は、生まれながらにして人間というのは、その人にしかない役割があるというふうにずっと思ってるんですけど、それは実は関わっていく人間によって変わっていくんじゃないのかなってことなんですね。

なんていうんでしょうねえ、たとえば無人島に偶然、飛行機が難破して流れ着いたときに、自分の得意なことで、そこでみんなで生き延びるお手伝いをするわけですよね。だけど、誰と流れ着くかによって微妙に役割が変わっていくわけですよ。

で、5人で、お互いにスクールで一緒に考えるんですよ。「私はこんな人です」みたいなことを自己紹介し合いながら、「こんなことが好きで、こんなことが得意で、こんなことが苦手で」みたいななかから、「じゃあ、こういうことを仕事にしたらいいんじゃないですか?」みたいなアイデアをみんなで出すんですね。そのとき集まる5人って、すごい偶然なんですよ、たまたまその回に応募しただけで。ところが、その影響を人は受けて、そこのちょっとしたアドバイスとかその人の出会いによって、「たしかに自分の役割はこういうことかも」みたいなところが見つかっていくわけなんですけれども。

つまり私が確信したのは何かっていうとですね、世界中にいろんな人がいて、「いま、こんな職業が流行ってるよ」みたいなところから考えたりしがちなんですけども、自分の役割っていうのは、自分がいま付き合ってる身近な人たちとの関係性で決まっていくんじゃないのか、ということなんです。家族や職場で会う人、友だちとか、ここでこうやって一緒にポッドキャストをやってる我々とか。そんななかで、その人との関係性をよくよく考えていくと、「私って、もしかしてこういう役割なのかも」っていうのが見えてくるんじゃないかということなんですよ。

だから、「身近な人の関係性で役割ができる」っていうのは、ほんとに、まさにそうだと思うんですけど、どれもその場の私の役割であって、別の場所で応用できるかどうか、まあ、もちろん応用はできるんでしょうけど、同じではないなと思うんですね、別の場所に行ったらまた。

たしかに家での役割とか会社での役割とか、場所によってもちろん変わるんですけど、さっき言ってた、なんていうんでしょう…生きていくうえでの「私は何屋さんなのか」っていうような職業としての役割でいくと、仕事として関わっていってるなかで、自分のまわりにどんな人がいるのかっていうのを考えれば、そんなに何パターンも出てこない気はしますけどね。なんとなく、そのときに出会ってる人によってもちろん影響は受けるんですけれども、「そのなかで自分が求められているのは、たぶんこういうことなんだろうなあ」みたいなのが見えてきそうな気はしますけどね。

なんていうんでしょう、その5人しかお客さんにならないっていうわけじゃなくて。自分のことってなかなか見えにくいじゃないですか、「何ができるのか」とか「何が得意なのか」って。「私から見たら、あなたはこういうところがとってもいいですよ」みたいな感じなんですけどね、それをそのときに教えてくれる人は偶然そのまわりにいる人なんですけど、それが結果的に、普遍的に、人生を通しての自分の役割を見つけるヒントになるんじゃないかってことなんですけどね。

そうそう、そういうことなんですよ。たまたま出会った人の影響を受けて、そんなふうに決まっていっていいんだろうか?って思いがちなんですけど、たぶん、たまたまではなく……人生に深く関わる人って、そんなにたくさんいないじゃないですか。

私にお仕事をくださる方がいるんですよね、定期的にくださる方が、発注してくださる方がいて、その方たちがなんで私にお仕事をくれるのかって、はっきりわかってるわけじゃないんですけど、私が自分でわかってないところの私の能力を評価してくれてるんだなっていうことを今日わかったんですよね。

そうそう、そういうことなんですよね。あんまり、まわりから離れたところじゃなくて、「なんとか性格検査」みたいなのもありますけど、どちらかというと自分の身近な人から見て「こういうことがいいんじゃないの」と思ってくれるようなところが、いちばん自分の役割を見つけ出すのに近しいヒントじゃないかって気はします。

うん。だから、友だちとの集まりとか、栃尾さんがポッドキャストで「自分は結局いつもどういうことをやってるんだろうか」みたいなことを考えていくと、ぜんぜん違うことをやってるわけじゃないような気がしますけどね。
*本ぺージは、2021年6月30日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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