こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
まだまだ暑い日が続きますね。金子亜佑美です。
安田佳生です。
はい。今回もご質問いただいてます。大学教授・50代の方からのご質問です。いつも仕事・人生について学ばせていただいております。現在、私立大学で教授をしています。この世界は公募や人脈で大学間を移籍することが多く、私も自分の研究や、やりたい教育に適した大学への移籍を目指しています。現在勤務する大学は金銭的な待遇に不満はなく、人間関係がよく、後ろ髪を引かれます。50にもなって恥ずかしいのですが、移籍に迷いが生じています。きっぱりと前進するための考え方を教えていただけませんでしょうか。ということです。
なるほど。
移籍先がもう目星がついてるってことなんでしょうね。
うんうんうんうん。
本来の自分の目指している研究というか、学校に残って研究する人は、やっぱり何かしらのテーマを持ってらっしゃる方が多いんで、それをやるためには移動しないといけないけど、移動したくないっていう気持ちもあり、でも、今回は質問というよりは、「前進するために背中を押してほしい」って感じなんですかね。
そういう感じですね。
うんうんうんうん。
考え方を質問されてるってことなんでしょうね。
きっぱりと前進するための考え方……なるほど。ということは、前進するってことは、もう決めてるのかな。
たしかに。
うーん、うんうん。
そうですね。
うん。そうですね。
そう思います。
どうなんですか?栃尾さんはどう思いますか?
(笑)
「嫌だったら残ればいいじゃん」っていう意見もありですか?栃尾さんは。
私は「前進する」でしょうね。
へぇ~。
「アルケミスト」っていう本が好きで、その本の少年はいろんな場所を旅していくんですけど、その場所場所で居心地がよくなってしまうんですよね。で、「旅をやめようか」って思うんですけど、結局旅をするんですよ。そういうときには、そのアルケミストって本を思い出します。
ふーん。
ふーん。
前に進むっていう、本当に目指すものを目指していくっていうふうに考えるようにしてます。あともうひとつ、これで言おうと思ったことがあって、最近知った名言みたいなやつで、「行動は選べるけど、結果は選べない」っていうのがあるんですよ。
ほぉ。
たぶんこの方は、選んだことによって結果が決まってしまうと思ってるんじゃないかなと思って。
あ~。
だけど、結果っていうのは本当に結果で、運みたいなもので、そこまでどれだけ努力するか。で、結果は天にまかせるしかない、みたいな考え方をすると、結構精いっぱい生きられるのかなと最近思って、その言葉を結構大事にしようと、身につけようと思ってる最中なので、それもいいかな、なんて思いました。
まぁーすてきな。
おとなですね。
ねー。すごーい。
(笑)
いや、ほんとすごい。
でも最中なのでね、できるわけじゃないけど。
亜佑美さんはどうですか?
亜佑美さんは。
50代・教授にアドバイスを。
すげー(笑)
(笑)
いや、そんな、まじで、めっそうもないですね。でも、すごいなあと思いますね。移籍先ってそんな簡単に見つかるもんじゃないと思うので、引っぱりだこというかですね、そういうところで、すごいなあと思ったんですが、前進、もう、したいなら、がんばって!っていう感じですかね(笑)
背中を押してね、やさしく(笑)
なんかむずかしいですね。「結局、行けばなんとかなる」っていうタイプなんです、私の場合は。
亜佑美さんは「生きることに必死」とおっしゃってたじゃないですか。
前回、うん。
はい。必死です。
生きていくには、やっぱりお金もいるし、付き合っている家族を含め、人間関係とか最低限の。
うん。
お金さえあればいいってもんでもないし、最低限の環境的なものとかもいりますよね。
そうですね。
ね。
怖い(笑)
うん。いまの大学ではある程度、人間関係なり収入なりが整ってるわけですよね。
はいはい。
うん。
だから、生きるために必死じゃなくても、なんとかなるようになってきたんだけど、生きることが目的だったら、つまり、必死じゃなくても、ちょっとホッとして生きたいんだったら、ここにとどまってもいいわけですよね。
あ~、そうですね。
ね。だけど、ここからさらに先に進むってことは、もしかしたら栃尾さんがおっしゃってたように、次に行ったら、さらに収入が増えて、さらにいい人間関係ができるかもしれないんですけども、勇気がいるってことでしょうかね。
うーん、そうですね。
うん。
私、ちょうど同じ50代で、56歳なんで、よくその気持ちがわかるんですよね。
あ~。
お~。
いま、他の50代の方とちょっと違うのは、ちっちゃい子どもがいて、1歳半をようやく過ぎた子どもがいて、子どもがいなかったら、もう他の子どもはぜんぶ自立しちゃったんで、「好きなことやればいいじゃん」っていう発想もできるじゃないですか。
はい。
うーん。
だけど子どもがいて、つまり守るものがあるから「お金稼がなくちゃ」とか、「自分がやりたいことだけで選んじゃいけない」みたいな気持ちも当然芽生えてくるわけですね。
うん。
お~。
だけど、だけどですよ、さらにそれが強くなっていくかなあと思ってたんですけど、案外、子どもができたことによって、「先に進まなくちゃ」っていう気持ちが強くなりましたね。
へぇ~。
不思議なことに、守りにもっと入るイメージがしたんですけど、逆に。
へぇ~。めっちゃすてきじゃないですかあ!お~。
やっぱ、子どもが産まれるときって誰でもそうだと思いますけども、「この子がほんとに健康で産まれてくれたら、あとは何もいりません」なんて言ってね、願って産まれてくるんですけど、産まれてみたら産まれてきたで、どんどん、「あともうちょっと稼ぎたい」とか、いろいろ出てくるんですけど。
うんうん。
うーん。
だけど、ちっちゃい子どもといると、この子が元気だということで、基本的に飢え死にするほどの状態にはならないだろうと、そこまではいかないだろうから、「子どもが元気でいてくれるんだったら、あとは好きなことやったほうがいいんじゃなかろうか」っていう、そういう感じになってきましたね。
子どもが小さくても、そうじゃなくても、安田さん的にはそんな変わんないっていう感覚ってことですか?
いや、子どもがいなかったら、もっと逆に、こう、いまの快適なところに安住しちゃったかもしれないなあっていう。
ああ、子どもがいるからこそ、「もうちょっとチャレンジする」みたいな気持ちが芽生えたってことなんですね。
たぶん子どもは「きっかけ」で、たとえばすごい大病を患ったら、それをきっかけに、いままでとぜんぜん違うことをやりだす人とか、いるじゃないですか。
ああ、はい。
同じような感じで、きっかけにすぎなくて、「ほんとにこのままでいいのかなあ」っていうような。
うんうん。
すげー。
もう、56ぐらいになってくると、なんていうんですかね、残りの時間がすごい少ないんで、いまさらあがいてもしょうがないとも言えるし、本当にこれでよかったのかなと思うと、もう、やるとしたら、いましかないという気もしまして。
あぁ、なるほど。
うんうん。ほんとにやりたいことに立ち返る、みたいなイメージですか?
うーん、「お金稼ぐ」とか「仕事で成功する」とかっていうことではない、なんていうんでしょうねえ、もうちょっと、「食えなくなったらどうしよう」とか「生きていけなかったらどうしよう」っていう、そういう不安とか感情は1回ぜんぶ取っ払ったうえで、「さあ、はたして俺は何をやるべきなのか」っていう、「残りの人生を、少なくとも自分のためだけとか、自分の家族のためだけに費やすのは、やっぱ、これ、違うよな」っていう感覚です。
ああ、もっと広い部分に貢献するっていう感覚になってきた?
「世界に貢献する」とか、そういうのじゃないんですけどね。うーん、なんでしょう。やっぱり「ニンゲン安田」としての、自分じゃない、もうひとつの使命感みたいなものが芽生えてきたってことでしょうか。それにもうちょっと、できるだけ素直に忠実に、残りの人生を生きていきたいなあと思って、自分で自分の背中を僕は押そうとしてますね。
おぉ、すげ。
なるほど。
それがいちばんむずかしーっ。
その結果、ほんとに貧乏になるかもしれないし、いまより豊かになるかは、やってみないとわかんないですけど、それを考えだすと道を誤るなっていう気がして、もう、子どもと家族が元気なんだったら、あとは、やるべきだと自分が思うことをやろう、と決めております。
なるほど。
すてきー。
ということで……
はい。この方は前進することを決めてらっしゃるという、最初の安田さんのお言葉がすべてだったかなと思いますけど(笑)
(笑)
これで背中を押すことになったら、うれしいですね。ということで、まとめに代えさせていただければと思います。
おぉ、すげー(笑)
(笑)
はい。ということで、本日は以上です。ありがとうございました。
ありがとうございましたー。
ありがとうございましたー。
*本ぺージは、2021年9月15日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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