こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
こんにちは。自分のニュートラルポジションを考えたい、金子亜佑美です!
安田佳生です。
なんですか?それは。
あのー……ニュートラルポジションなんですが(笑)
(笑)ニュートラルポジションだと思いますけどね。自分の意識がそこに行ってないだけだと思うんですけどね。
あ、自分の?なるほど。そういうことなんですかね。
なにが自分のニュートラルかっていうね。
うんうん。意識が戻ってきちゃう、みたいなところなんですかね。
まあ、でも、それを考えるにはまだ、ちょっと若すぎるかなってきもしますけど。
まだ若いですか!?
まだまだ若いですよ。
もう、なんか、次に足踏み入れたら、もう墓場かなあって、ちょっと思ってるんですけど、まだですかね。
(笑)まだまだ“はなたれ”ですよ。
ああ、やべえ。
(笑)
はい。今日、私から質問をお二人に投げかけたいんですが、よろしいでしょうか!
はい。どうぞどうぞ。
もちろんです。
ありがとうございます!えーと、なんか、ツイッターで他の方がつぶやいていた文章があって、「子どもの頃には“叱られるうちが華”といって、若い人に対して怒られることを肯定するような言葉をよく聞いてたんですけど、大人になっても怒られることはあるし、逆に褒められることはない」っていうようなツイートを見て、めちゃくちゃ納得したというか、深くうなずいていたんですけれども、そのツイートを見かけてから、褒められることでのメリットとデメリットを考えるようになってて、もしよかったら、お二人にメリット・デメリットとか、褒められることについてのテーマで話したいなと思いました。です。
へぇ~。褒めることじゃなくて、褒められること?
褒められることを考えてました。ああ、そうですね、褒める立場もありますね。
深いテーマですね、なかなか。
はいはい。
うん。えーと、私が褒められることっていうことで考えてたのが、子どもの頃に大きく作用するツールなのかなと思っていて、メリットは、褒められることで個性が磨かれることとか、他の人のことも褒められる人間に育つんじゃないかなと思ってるんですけど、逆に、褒められることでのデメリットっていうのがないんじゃないかなと思っていて、たとえば鼻が高くなるとか、「他の人よりすごい」という勘違いをするというようなことを世の中で聞くんですけど、そういうことをしてる人を見たことないなと思ったので、ないんじゃないかなあって私はちょっと思ってます。
褒めるデメリットは、そりゃありますよね。
あると思います。
褒めるって、すごいむずかしいと思いますよ。
うん。
うん。
僕はあんま子どもの頃から“褒められる”っていうことがない子どもでしたけど。
おお。
可能性をすごく煽ってくれるセリフはありましたけどね。「きっと君はすごくなるよ」みたいなことは言ってくれましたけど、テストの点数がいいとか……
親御さんがですか?
はい。
へぇ~。
いいっすね。
なにかで褒められたとか、あんまないですね。
でも、それは褒められたってことにならないんですか?
ならないんじゃないですかね。
なんないのかあ。
信じてるって感じですよね。
あ~。
美術の作品とか僕がつくったお面を、すごく褒めてくれたっていうか、大事にしてくれたりとか、そういうのはありましたけど。
すばらしい。
うん。
僕自身も、いま、ちっちゃい子どもいるじゃないですか。
はい。
はい。
意識してるのは、「お利口さん」っていう言葉はできるだけ使わないようにしてて。
お利口さん?
「お利口だね」って。つまり、たとえば暴れてて、片付けとかしてくれたら「かしこいね」みたいなのって、自分がそっちに持っていきたくて褒めるみたいな、そういう手段として褒めるのはよくないなと。
お~。
報酬として、ってことですよね。
報酬として褒めるのはいかんなっていうふうに思ってて、ほんとにその子の持っているすてきな部分が、「あ、それ、すてきだね」っていう褒め方はいいと思うんですけど。
うん。
はい。思います。
だから、そういうのは気をつけてますね。だから、できるだけ「お利口さんね」みたいなことは言わないように、そういう言葉は使わないようには気をつけてますね、僕は。
あ~、いいですね。
私も、「褒めることを報酬に使ってはいけない」みたいなことは結構子育て本とかにも書いてあるので、すごい意識しているので。褒められると、そこに向かってっちゃうんですよね、また褒められたいから。テストの点で褒められると、「もう1回テストの点よくしなきゃ」みたいな。で、テストの点がいまいちだったら、「自分なんかどうしようもないんだ」みたいなことにつながるとは、よく言われてますよね。
はい。
なるほど。
で、私の場合はですね、すぐできることを褒められてたんですよ、昔から。
おぉ、すぐできる子。
へぇ~。
「はじめてなのにすごいできる」とか、「習ってるあの子より上手ね」とか。そうするとですね、「もともと才能がある人が1番」って思っちゃうんですよ、私のなかで。努力の価値がなくなっちゃうんですよ。
あ~、なるほど。はい、そうですね、たしかに。
そう。だから、努力してできた人のほうがすごいんじゃなくて、努力しないでできることを探すようになっちゃったりとかするから、褒め方っていうのは結構大事っていうか、変なふうに褒められるとまずいなあ、子どもがよくない方向に向かっちゃうなと思います。
可能性がぜんぜんなくなっちゃう感じですね。
そうそう。褒められる箇所には、デメリットはすごいあると思いますね。
ん~、なるほど。褒め方によっては、ぜんぜんデメリットとしてはあり得るっていう感じなんですね。
あるし、それ以外でも、やっぱり安田さんの言うように、もうちょっと本質的な、なんていうんですかね、「あなたを信じてるよ」みたいな言い方のほうが、短絡的に褒めるよりいい気はしますけどね。
本質的なものがいいですよね、すごく。
うん。
うん。
やっぱ、「その子にとって、なにが向いてるか」とか「なにが正解か」みたいなことって、わかんないんで。いまの時代は特に。
うんうん。
うん。そうですよねえ。
うちは子どもがちっちゃいから、結構イタズラしたりとかするんですけど、子どもは「元気」っていうことが仕事みたいなもんなんで、イタズラも仕事みたいなもんじゃないですか。
うん。
そうですね。
だから、「イタズラして元気でいるというだけで、えらいんだ。君はえらいよ」みたいなことを言うんですけど、それでイタズラをされて大変な思いはしてます(笑)
(笑)そうですよね。
へぇ~。なんか、お二人が言う本質的なことって、普通に生きてたら見えるけど言葉にできない、みたいなところが私にはあって、親御さんってみんな、そういう本質的なことを考えて褒めたり叱ったりしてるのかなと思ったんですよね。
いや、してないんじゃないですか。ほとんどの人は、すごい短期的に「こういうことを褒めて、やるようになったほうが、この子のためだろう」というふうに思ってると思いますけど。あるいは、親の都合で「静かにしててほしい」とか「言うこと聞いてほしい」とか。まあ、人はひとりひとりちがうんで、その子が持ってる本質的なものをとにかく褒めてあげるっていう、否定しないっていうか、それがすごく大事だと思いますけど。
それも技ですね。あ~、そうなんだ。
もう、いるだけで、その子が個性持ってるだけですばらしいと。
え、めっちゃいい親。めっちゃいい親じゃないですか、ははは(笑)
(笑)
でも、まあ、そうあるべきなんじゃないですか。
むずかしい!
むずかしいけど、親はそうあるべきかなあと思いますけどね。
そうですね。どうしたら、そういう親になれるんですかね。
褒めるっていうよりは、肯定するっていうほうが結構気をつけてますね、私は。
そうですね。否定しないのは大事ですね、たしかに。
あ~。
はい。なんか、「それだけで価値がある」みたいなふうに言えたらいいなとは思ってますけど、でも、やっぱり私はいろいろ子育て本を読んだりとか、あと、自分で失敗したりとかして、そういう考えになってきた気はしますけど。よく本は読みましたね、子育ての。
そうなんですねぇ。
うん。でも、最近言われてるよ、「褒めるのよくない」とか、結構。
あ、そうなんですか!?「褒めるのがよくないこと」っていうふうに言われてるんですか?
「褒めるので釣ったらよくない」みたいな。
あ~、「釣ったらよくない」か。
うん。「報酬になっちゃうとよくないよね」みたいのは。
怒るのも一緒ですよね。ほんとにその子が車にひかれたら死んでしまうんで、そういうことは怒るかもしれないですけど。だから、あんま怒らないですね、イタズラするとか、そんなんではね。
どっちもそうですよね。怒るも褒めるも、その子をコントロールしようとする場合は、たぶんあんまりよくなくて、そうじゃないときは仕方ない場合もあるよね、ってことなんですかね。
ん~。
永遠の課題ですよ。
すばらしい!すごい!
子育てに「なにが正解」っていうもんはないんで。
そうですね。
すごいすごい。尊敬です。ありがとうございます。
できてるわけじゃないけど(笑)
できるだけ、ありのままのその子を肯定してあげるっていうことじゃないですか、やっぱ親ができるのは。
うんうん。
はい。すばらしい。
ということで、本日は以上とさせていただきたいと思います。
(笑)
どうもありがとうございました(笑)
ありがとうございましたー。
ありがとうございましたー。
*本ぺージは、2021年10月20日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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