【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「“息が長い社長・息が短い社長”の境目を教えてください」2020年12月16日配信

第429回「“息が長い社長・息が短い社長”の境目を教えてください」

というご質問。
じつはこのテーマについて私はずっと考えてきました。
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

髪の毛は自然乾燥派です。金子亜佑美でーす。

安田

安田佳生です。

栃尾

私もでーす。

金子

あ、ですよね。

安田

そうなんですか!?

栃尾

こんな長いのに、そう(笑)

安田

え、女性ってそうなんですか?

栃尾

いや、普通はドライヤーすると思います。

金子

うん。

安田

私はべつに放っておいても乾くんですけど、放っとくと、なんか、ちょっと、こう、あのー、乱れが気になってですね。

金子

あー。

安田

たぶん他の人には一切違いがわからないとは思うんですが(笑)

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

一瞬で乾くけど、ドライヤーでやっぱやりますね。

金子

あー、そうなんですねぇ。

安田

そういうのを気にせず、洗いっぱなしで、自然体で乾かすお友達がすごいうらやましかったですね。そういう人ってもともと男前なんですよ。だから、多少イケてなくてもかっこいいんですよね。

金子

なるほどねー。

栃尾

ああ、髪型が乱れてても?

安田

そうなんですよ。

金子

てか、むしろちょっと乱れてるぐらいがたしかにかっこいいですね。男前がね。

安田

そうなんですよ。

栃尾

そうなんだ。

安田

はい。

金子

はい、じゃあいきますよ?

安田

はい、いきましょう(笑)

栃尾

(笑)

金子

えーと、今回は司法書士・40代の方からご質問いただいてます。ポッドキャスト、いつも楽しく拝聴させていただいております。お三方の楽しい会話でいつも勉強させていただいております。ありがとうございます。境目研究家の安田さんへご質問です。よろしければ使ってください。ということです。えーと、いきますね。息の長い社長と息の短い社長の境目は何か、また、その違いは何か。息の長い会社と息の短い会社の境目と違いは?息の長いスポーツ選手と息の短いスポーツ選手の境目と、その違いは?どれかひとつでも結構です。ご検討のほどよろしくお願いいたします。お三方のますますの活躍をご祈念申し上げます。ということです。

安田

すばらしい。質問者さんの誤字脱字までちゃんと修正しながら。

栃尾

修正してた!(笑)

金子

いやぁ、ソロソロ、ソロソロですね。

栃尾

すごいすごい。

安田

すごいですねえ。

金子

あーどうもありがとうございます。

栃尾

成長著しい(笑)

安田

著しいですねえ、ほんと。

金子

すげー、こんなことでほめてくれる(笑)

安田

(笑)

金子

なかなかですね、私も。

安田

最近うちの息子がですね、まだ0歳なんですけど、持ったおもちゃをポンって手から放すようになって、ものすごいそれをほめてるんです。

栃尾

あ~、握ったら放せないですもんね、赤ちゃんのときは。

金子

そうなんだ。知りませんでした。

栃尾

たしかに。

安田

ね。だから、人間どんなことでもほめようと思えばほめれちゃう。

金子

いやいや、何を言ってる(笑)

栃尾

うんうん。「小学校から変わる」って読みましたよ。

金子

「うんうん」て(笑)。どんどん話が進んじゃう(笑)

栃尾

小学生からできないことに注目しちゃう……すいません(笑)。いきましょう。

安田

でも、基本的にできることとできないことってだいたい表裏一体じゃないですか。たとえば性格が穏やかっていうのは、すごいスローな、えー……

栃尾

丁寧だとかね。

安田

まあ、どういう言い方するかなんで、やっぱり、いい面だけをひたすら見るっていうのが親の役目じゃなかろうかという気がしますね。

金子

えーっ、すばらしい。

栃尾

そうだと思います。

安田

いかによく捉えるかっていうですね。

金子

いいっすねいいっすねー。え、そんな……そ……うん、いいと思います。

安田

はい。じゃあいきます。

栃尾

「どれかひとつでもいい」っておっしゃってますけど。

安田

これ難しいんです。ぜんぶ同じように見えて違うんですよ。

金子

へぇ~。というと?

安田

たとえば、息の長い社長と息の短い社長は何が違うかっていうと、僕の中では結構明確でして。

金子

おっ。

安田

息の短い社長、つまり社長歴短くしてピークを迎えちゃう人っていうのは、金稼ぐのはうまいんだけど、使うのが下手なんですよ。

栃尾

なるほど。

金子

ほおー。

安田

だけど、長期的にずーっと会社を成長させていく人って、稼ぐのも上手なんだけど、使うのがうまいんですよね。

金子

あ~。

栃尾

投資みたいな意味合いですか。開発の投資とか。

安田

単にそれだけじゃなくて、投資って確実にプラスになるとわかってやるじゃないですか。たとえばZOZOの前澤さんとかは60億のバスキアとか買ったじゃないですか。ああいうのとか見ても、ものすごいうまいと思うんですよ。

金子

えーっ。

栃尾

あ、そういうことなんだ。

安田

本人も言ってましたけど、10億の絵を6つ買っても、ああいうふうにならなかったと思うんですよ。

金子

えーっ。

栃尾

なるほど。ニュース的にってことですか?インパクトとか。

安田

あれ1個だけで世界中に彼の名前が知れ渡って、世界中のアーティストさんが彼を知るようになったんですよね。

栃尾

うんうん。

金子

なるほどー。

安田

そういう意味では、私は本当に金使うのが下手な社長で、それがつぶれた原因と言っても過言ではございませんね。

栃尾

ふーん。

金子

そうなんだ。

安田

スポーツに関していうと、息の長いスポーツ選手と短いスポーツ選手って、これは僕、スポーツ選手じゃないんで、考えたことはあるけど、実際どうなのかはわかんないんですが、たとえばメジャーに行って通用する日本人とそうじゃない人は何が違うのかとか、基本的にスポーツ選手って身体能力が高いと思うんですよね、運動神経がいいとか。

栃尾

はい。

金子

うん。

安田

それだけで勝負してる人は、たぶん息が短いんじゃないかなって気がするんですよ。上に行けば行くほど、まあ、日本の中だけだったら身体能力だけでもずば抜けてやっていけたりとかするんですけど、メジャーまで行っちゃうと、さらにすごい人がいるわけですよ。

金子

うんうん。上がいるな。

栃尾

はい。

安田

そう考えると、やっぱり息の長い人は確実に頭使ってますよね。

金子

そうかぁ。

安田

体だけしか使わない人は短いけど、頭を使って、状況に合わせて変化していける人はやっぱ長いなあと思いますね。

栃尾

はいはい。

金子

うんうん。

安田

会社はまたぜんぜん違いまして、会社っていうのは戦略的に、短期で利益が出る戦略をやってる会社と長期を考えてる会社って明確に違いましてね。

栃尾

ああ、なるほど。

安田

それがほんと最近の日本企業の問題だとも言われてますけど、上場企業さんとか大企業さんとかって、3か月とか半年とか、長くても1年ごとの決算で成果を求められるんですね。

栃尾

はいはい。

金子

おー。

安田

で、社長の任期も、いわゆる昔ながらの大企業って社長さんがサラリーマンなので、3年とかぐらいなんですよ。だから、自分が任期やってる間にあんまり種まきだけやっても評価されないじゃないですか。

栃尾

はい。

金子

ははー。へぇ~。

安田

たとえばプロ野球でも、阪神の野村監督が辞めたあとに星野さんが監督やって優勝したんですけど、だけど、実は野村さん時代の“社員育成”が実ってきたんだとも言われてまして。

金子

へぇ~。そうなんだ。

栃尾

切ないですね。

安田

なので、会社の場合はですね、意図して長期で経営しない限りは短期になっちゃうんです。

金子

ふーん。

栃尾

ふーん。

安田

特にオーナーじゃない人が社長をやるときには、自分に対する評価を捨てないとできないんで、長期戦略ってすごい難しい。

栃尾

なるほどなるほど。いわゆるオーナー企業みたいなほうが、そういう長期的なことは決断しやすいってことですか?

安田

そうなんですよ。だからオーナー家が「おじいちゃん、お父さん、自分」って、3代目4代目って引き継いできたときは、「自分が評価されなくても、自分の子どもとか孫の代で豊かになってくれればいい」っていうふうに、身内だから思えるじゃないですか。

栃尾

そうですよね。

金子

あ~、なるほど。

安田

だから、まあ、木を植えるのと一緒ですよね。山持ってる家族が、自分の代で木材として刈り取るのは曾おじいちゃんが植えた苗なんですけど、それでご飯を食べさせてもらいながら、また孫・ひ孫のために苗を植えるわけですよ。

栃尾

うん。

金子

あ~。

安田

そういうことをオーナー企業はできるんで、オーナー企業の強みっていうかよさですよね。

金子

ふーん。

栃尾

そうですね。

安田

私はネーミングをつくるっていう仕事を会社としてBFIでやってるんですけど、これもですね、僕は結構書籍のタイトルとか、『千円札は拾うな。』とか自分で考えたんで自信があったんですけど、最近はネーミングは自分でやらないようにしてまして、その最大の理由は、いまネーミングのパートナーをやってくれてる人と出会って、「やっぱプロは違う」って思ったからなんですけど。

金子

あ~、そういうことか。ふーん。

安田

何が違うかっていうと、やっぱね、時を超えるんですよ、プロがつくるネーミングっていうのは。

栃尾

へぇ~。

金子

おー、すげー。

安田

僕がつくると、いまの時代に、いまいまウケそうな、話題になりそうなネーミングはつくれるんですけど、1年後とか3年後とかにそれが劣化していくっていう予測がつかないんですよ、素人なんで。

金子

ふーん。

栃尾

ふーん。なるほど。

安田

だから、つくったときがピークなんですよ。だけどね、プロの人のネーミングって、だんだんだんだん味が出てきて、だんだん浸透して、3年後5年後10年後にだんだん力強くなっていくんですよ。

栃尾

すごいですね。

金子

すごーい。

安田

それがすごいんですよ。だから、まあ、あの、3つとも答えちゃいましたけど……

栃尾

(笑)

金子

たしかに(笑)

安田

物事によってぜんぜん違うんですよ、短期と長期って、共通点もあるんでしょうけど。なので、なんでしょう、長期的に成果出したいって思うんだったら、「この分野の短期と長期の境目は何か」ってことを自分でしっかり考えるってことが大事じゃないですか。たとえば金子さんだって音楽やってるんで、「音楽の境目はどこなんだろう?」とか。

栃尾

うんうん。

金子

うんうん。面白い。

安田

はい。面白い。

金子

うん。考えてみたいと思いました。

安田

人生って意外と長いんで、だから、20代で投資して後半の人生で回収するっていうことを、もっとみなさんやったほうがいいと思いますね。

金子

いやぁ……

栃尾

なるほど。もう過ぎちゃったけど。

安田

まあ、そうなんですよ。僕も20代のときにはそんなこと言う老人には「ケッ!」っていう感じでしたけど(笑)

栃尾

はい(笑)

金子

(笑)

安田

ということで、本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2020年12月16日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから

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安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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