【読むPodcast | ゲリラマーケティング】「クライアントの社員にやる気を出させる方法を教えて欲しい」2018年11月28日配信

第322回「クライアントの社員にやる気を出させる方法を教えて欲しい」
というご質問。
もしも自主的・内発的やる気を出したいのなら、〇〇という言葉は禁物です。でも決定的に違うのは・・・
栃尾

こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。

金子

安田さん江美さんへ、一言でお願いします。もらったら困る贈り物は何ですか?金子亜佑美です。

安田

えー、安田佳生です。そのときによりますよね。でも、引っ越しのときの絶対自分が好きじゃない植物とか、出張先でもらう花束とか。すごい大きい花束とか講演するといただいたりするんですけど、「どうすんの?これ」って感じですよね。

金子

たしかに。

安田

はい。安田佳生でした。

金子

(笑)

栃尾

私は生き物かな。

金子

生き物か。

栃尾

うん。お世話がすごい必要なものはちょっとね、困るかもしれません。

安田

もらって困るもんは結構多いですよ。

金子

そうっすね。

栃尾

まあ、デカいものだったら困るし。

安田

困らないもののほうが少ない。

栃尾

たしかに。

安田

だから、結婚式の引き出物も自分で選ぶようになってるじゃないですか。

金子

あ~そうか。なるほどね。ありがとうございました!

栃尾

はい。では今日の質問を読みます。30代・経営コンサルタントの方。安田さんの心の声を代弁すると「30代で経営コンサルタントなんてちゃんちゃらおかしい」っておっしゃってました。

安田

ひどいこと言いますね。

金子

うっはっは(笑)

栃尾

「言え」って言われたから(笑)いきます。こんにちは。第1回から楽しく拝聴させていただいています。素敵な番組をありがとうございます……(笑)

金子

ひどい!「ちゃんちゃら」って言うたよ(笑)

栃尾

ごめんなさい(笑)

「質問のストックがない」って絶対ネタだと思っていたんですが、本当っぽいのでずっと聞きたかった質問をさせていただきます(笑)私は経営コンサルタントとして15年……

安田

だから20代からやってるってことですよね。

栃尾

え、10代からじゃないですか?……あ、30代ってことは30歳じゃないのか。

安田

39歳かもしれないんでね。

栃尾

そうですね。

安田

30歳だったら15歳からやってるってことですよね。

金子

すげー。

栃尾

仕事の奥深さを感じています。特に難しいのが、お客様の会社の社員への対応。現状を変えたくない社員に新しい方法をアドバイスしたところで実践してもらえるわけでもなく、余計なお世話になりがちです。かといって社員の話を聞いてじっくりやろうとすると、社員からは評価・感謝されても「スピードが遅い」と社長から評価・感謝されにくいです。そこで質問が2つあります。1.現状を変えたくない社員に、新しい方法を「やらされ感」なくスピーディーに実践していただくためのコツは何かありますか? 2.「余計なお世話」と「親切なアドバイス」の境目は何ですか?です。よろしくお願いします。ということです。

安田

会社のコンサルタントをやってるわけですよね。で、社長から「会社を良くしたい。社員をやる気にさせてほしい、育ててほしい」って言われて、でも社員さんはあんまりやる気がないんで、じっくり取り組みたいってことなんですかね。

栃尾

でも、スピーディーにやりたいんじゃないですか。

安田

本人はやりたくないんでしょ。だから、現状を変えたくない社員にやらされ感なくスピーディーに実践していただくにはどうしたらいいのか。

栃尾

そうすれば社員の満足度も高いし、社長の満足度も高いってことですよね。

安田

そうなんですかね。

栃尾

というふうに読み取れましたが。

安田

いちばん手っ取り早いのは「洗脳しちゃうこと」じゃないですかね。

栃尾

ああ、洗脳のテクニックを手に入れると。

安田

テクニックっていうか、まあ、優秀な人はそうだってだいたい言われてますけど。たとえば子どものときに「なんのために勉強すんのか」とか「なんのために宿題やんのか」とかってことに疑問を抱かずに、「えらい子っていうのは素直に言うことを聞いて勉強すんだよ」みたいな。

金子

はーい、はいはい。

安田

知ってます?最近、「宿題をやればやるほど頭が悪くなる」っていう研究結果が出まして。

金子

えーっ!

栃尾

いいですねぇ。

安田

どうしてくれんの?っていうね。

金子

やってなかったんで大丈夫です。

安田

ええ、私もやんなくて良かったなっていう。

栃尾

洗脳すると。

安田

あんま好きじゃないですけど、そういうのは。

金子

どうするんですか?洗脳。

安田

どうしてるんですか?栃尾さんは。お子さんがたとえば道端に座り込んで動かないときあるじゃないですか。

栃尾

ああ、よくフェイスブックに1年前ぐらい上げてましたけど。はい。

金子

なんでそんなビックリしたんですか、いま(笑)

栃尾

「なんで子どもの話かな」と思って(笑)

安田

スピーディーにへばりついてるところから動いてほしいときは、どういう手を使うんですか?

栃尾

スピーディーは無理ですね。ひたすら待つ。

安田

ほぉ。

栃尾

なので、このお答えはできないかなと。

安田

ライターでお尻をあぶるとかいうのはどうでしょう?

栃尾

そしたら逆に余計怒って、倍時間かかるんですよ。

安田

なるほど。

栃尾

無理矢理やらせようとすると余計時間がかかるのがわが子ですよ。2人とも。子どもによると思います。それで素直に聞く子もいるし。

安田

そうですよね。僕も「子どもによる」っていうのは賛成で、たぶん、だから、本当はニンジンぶら下げたりとか脅したりすんじゃなくて、自発的に「やろう」「やってみよう」と思うのがいちばんいいわけじゃないですか。内発的動機と言われてる。でも、それってたぶん人によって違うんですよね。何がきっかけでやろうと思うかっていう。

栃尾

大事にしてるものが違いますもんね。

安田

違いますからね。だから、やっぱ、それをやろうと思ったら1人ひとりに向き合うっていうことが大事で、だから社員さんを「お客様の社員」っていうふうに一括りにしちゃうのは良くないんじゃないかって気がしますね。そういう見方どうかなっていう。「デキる営業になるために方法を教えてください」みたいなのに近いと思うんですよね。

栃尾

なるほど。

安田

それって何を誰に対してどう販売してるのかでぜんぜん違うんで。同じ会社の同じ商品売ってても、販売する人とか販売する相手によって売り方って変わるじゃないですか。だから、1人ひとりに自発的に、その人がやりたくなるようなきっかけになる、そういうものを探してあげるってことなんじゃないですかね。

栃尾

そうすると時間はかかるじゃないですか。そうすると、社長をスピードが遅くてもいいように洗脳したほうが早いかもしんないですよね。

金子

ほぉ!

安田

なるほど。まず社長を洗脳。

栃尾

「スピードが遅いのはこんなにメリットがあるんだ」みたいなことを説明すると万事上手くいきそうな気が、いまちょっとしたんですけど。

安田

『三匹の子豚』の話と一緒ですよね。とりあえず言ってすぐに動くけど、自分ではまったく考えない、単に目の前の報酬で動くだけの社員になっちゃいますよねと。最終的には自分の頭で考えて、自分で自発的に「やりたい」と思ってやってくれる社員の集団ができたら、それがいちばん最速じゃないですか、みたいな。

栃尾

そうですよね。

金子

なん~、三匹の子豚?

栃尾

何?(笑)

金子

いや(笑)レンガの話?

安田

レンガの話。

金子

なるほどなるほど。

安田

でもね、「そんなのはいいから、君の仕事はいま結果出すことだ」って言われたら、これはもう「その仕事を受けるかどうか」ってことになりますよね。

栃尾

そうですよね。「そんな仕事やだ」って言っちゃうのも1つかもしれないですよね。

安田

そうですよね。

栃尾

もう1個質問があるんですけど。

安田

はい。「余計なお世話」と「親切なアドバイス」の境目。何ですか?

金子

何ですかね。

栃尾

(笑)私の考え言ってもいいですか?

安田

はい。

金子

うん。

栃尾

私の考えは、無理矢理その人を動かそうとするのが余計なお世話。親切なアドバイスは、その人が動く・動かないはその人に委ねて、「でも、ちょっと言っとくね」みたいなのが親切なアドバイスかなという気がしてます。私はそのように心掛けておりますが。

安田

無理矢理相手を動かすんじゃなくて、その人がやってほしいことをやってあげるってことですね。

栃尾

あ、なるほど。言い換えるとそうですね。でも、やってほしいかどうかって、言ってみないとわかんないので、「その人を動かそう。コントロールしよう」みたいな意志じゃなくて何かアドバイスをするっていう。リターンを求めないみたいなのが美しいかなと私は思ってますけど。

金子

リターンを求めない?

栃尾

はい。

安田

まあ、大事ですね。

栃尾

「コントロールしたい」って結構欲求だったりするので。

安田

「コントロールしたい」ね。それと近いかもしんないんですけど、親切なアドバイスと余計なお世話の境目ですよね。だから、この人が何かアドバイスしたときに「親切なアドバイスありがとうございました」喜んでほしいんですよね、たぶん。

栃尾

そうですよね。

安田

「余計なお世話だ」って言われたくないんですよね。でも、それって相手の問題じゃないですか。同じアドバイスして、本当に相手のことを思って、相手のためになってるとしても、感謝する人もいれば「余計なお世話だ」って言う人もいて、相手の受け取り方とか性格の問題なんで、どっちでもいいんじゃないかって気はしますけどね。

栃尾

なるほど。こちらではコントロールしようがないと。

安田

はい。だから、相手のためになって思ってあげるかどうかということが大事なんじゃないのかなっていう。だから、「余計なお世話と親切なアドバイスの境目がどこか」と聞かれたら、相手の受け取り方の違いというか、人格の違いというか、性格の違いなんじゃないかという気がするんで、それに合わせて言い方変えてあげんのも大事ですけど、まあ、でも、相手が自分に対して感謝してくれるかどうかは、あんまどっちでもいい気はしますけどね。

金子

どっちでもいいですね、うん。だいたい、アドバイスって自分から「アドバイスするけどさ」って言うこと自体が「余計なお世話だよ!」っていう感じですね、会話的に考えたら。

安田

なるほど。

金子

「ただ自分が言いたいだけじゃん、それ」みたいなときもあるじゃないですか。「アドバイスするけどさ」って言ってるときに……◎♪△$¥&#

栃尾

(笑)

安田

だから「経営コンサルタント」っていう職種は良くないと(笑)

栃尾

(笑)

金子

(笑)

安田

いや、僕、ちゃんちゃらおかしいとは思ってないんですけど……

栃尾

裏切られた(笑)

金子

言ったじゃないですか(笑)

安田

経営コンサルタントっていう職種を名乗っちゃうのが……やっぱ、経営コンサルタントって頭いい人ってイメージなんで、プラスになんないよなっていう、もったいないなって感じはしますけどね。

栃尾

なるほど。

安田

思いません?なんか。「コンサルタント」って名刺に入れてる人の年収は意外と低いっていう。

栃尾

あ~言ってましたよね。あんまり。たしかに。だんだんイメージは良くなくなってくるかも。

金子

カッコイイですけどね。「かっけー!コンサルタント」っつって。

安田

そうですかね。

金子

そう……す。

安田

……はい。

金子

(笑)

栃尾

ふふ(笑)

安田

ということで、おまとめの時間がなくなったんで本日は以上です。ありがとうございました。

栃尾

ありがとうございました。

金子

ありがとうございました。


*本ぺージは、2018年11月28日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから


ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。

安田佳生
境目研究家

 

 

 

栃尾江美
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金子亜祐美
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