中卒の僕でも、社長になれた。
裸一貫からのスタートから年商4億円のビジネスを作り上げた「中卒社長・クボサトシ」がゆる〜く語る経営のコツ。既にビジネスを始めている方も、これから始めたいという方も、頭をからっぽにして読んでみてください。
中卒社長クボサトシ「学ナシ経営のススメ」 vol.10
中学卒業後、僕はすぐに“金持ち”になった
“中卒社長”のクボサトシです。
『学ナシ経営のススメ』では、小さな頃から学校の授業が大嫌いだった私が、どうやって年商4億円のビジネスを立ち上げたのか、その経緯やノウハウについてお伝えしていきたいと思います。
今週も、先週の続きから。
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学ナシのまま中学を卒業し、そのまま飛び込んだ塗装業の世界。それでも、当時15歳だった私の月収は、20万円を軽く超えるものでした。
以前お伝えしていたように、私の家はとても貧乏でした。家はボロボロ、玄関の鍵はスコップで叩いて開ける、そんな環境。
そんな私にとって、20万円というのは夢のような大金です。しかも、宝くじのように一度きりの収入ではありません。一生懸命働いていれば、なんと毎月その金額が入ってくるのです。
学校に行っていた頃は、まわりの家を羨んでばかりいました。皆が買ってもらえるものが、家では買ってもらえない。それが当たり前だったのに、私はいきなり、同級生の誰よりも“お金持ち”になってしまったのです。
もう三十年も前の話なので、当時自分がどんなことにお金を使っていたのか、記憶は曖昧です。でも一つだけ、16歳になってすぐ以前からの憧れだった中型免許を取得し、新車のバイクを購入したことだけははっきり覚えています。
未成年でローンは組めませんから、一生懸命貯金して、確か当時で100万円近くする高級バイクを手に入れました。
当時はまだ実家住みでしたから、ボロボロの家からピカピカの高級バイクで出発する、なんてことをしていたわけで、ちょっとよくわかりませんね(笑)。バイクのパーツを買って自分で改造したりして、とても楽しかったのを覚えています。お金があるって素晴らしいなあと思ったものです。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、恐らく私の感じ方は普通の人とはちょっと違います。
以前このコラムで、ファミコンを買ってもらえなかった私が中古パソコンでゲームを自作した話をしました。お金がなければ自分で作るしかなかったのです。
それがどうでしょう。お金があれば「一瞬でそれを手に入れることができる」んです。バイクやパーツを自分で作るとしたら、非常に長い時間が必要です。長い時間をかけても無理かもしれない。でも、お金があれば今すぐ手に入れることができる。
幼少期の貧乏経験があったからこそ、私はかなり早い段階で「なるほど、お金というのは時間の短縮になるんだな」と理解していたように思います。
さて、ここで学ナシ経営のススメ。
「お金の価値はどこにあるのか」
「お金持ちになりたい!」と願う人は多いですが、その「お金」というのが一体どういう価値を持っているのか、じっくり考える人は少ないように思います。私にとってお金は、時間の短縮でした。自分で作ろうとしたら何年、何十年の時間がかかるバイクが、お金があれば今すぐに手に入れられる。捉え方は様々ですが、あなたにとっての「お金」にはどんな価値があるのか、ちょっと考えてみるとおもしろいですよ。
ということで、また来週。