こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
うそをつくのが苦手なので、認知症ケアがつらかった時期がありました。金子亜佑美でーす!
安田佳生でーす。どういう意味ですか?うそをつくのが苦手?
どんなうそが?
いや、なんか、帰れないのに「帰りたい」って言ってる、悲しんでるおばあちゃんとかを見ると、「ま、明日帰れるから」みたいなことを言うんですよ。
ああ。
ほおほおほおほおほお。
ずっとそこに住んでケアしていくので、絶対にその「明日」は来ないんですけど、自分のためにうそをつくと苦しくなっちゃうんですけど、相手のために優しさをもってつくうそだったら大丈夫だっていう感じで、若干の開き直りを覚えました。
なるほど。
なんか、命とか人間の尊厳とかっていう話になっちゃうんですけど、昔はっていうか、たとえば野生動物とかだったら、そうなってくるともう生きていけないんで、自然淘汰されちゃうと思うんですよね。
うーん。
で、「認知症になったり弱くなったら死ねってことか!」みたいに言う人いますけど、「なにをもって生きてるのか」とかいうことを、ちゃんと考えないといけないときにきてると思いますけどね、人間っていうのは。
うん。
そうですね。医療っていうのが命を延ばすことみたいなので発展してきた、みたいなことはよく聞くので、それだけじゃないところがないといけないかなと。
うーん。
寿命ってなんなのかってことですよね。本当に呼吸してる、心臓が動いてる期間が長けりゃ長いほど人生すばらしいのか?ってことを、当たり前なんですけど、ちゃんと考えたほうがいいよなって思いますよね。
そうですね。
そうですねえ。なにもかも忘れて、自分じゃないまま生きているのはどうなんだろう、とは思いますけどね。
よく健康診断とか人間ドックとかの話になると、いつもそういう話になるんですけどね、人間ドック行きまくってるのに、すごいストレスたまる生活してる人とかいて、「すごい本末転倒だな」って、いつも思うんですよ。
そうですね。
うんうん。
「そんなに健康でいたいんだったら、もっと健康的な生活すりゃいいのに」と思ってですね(笑)
うん(笑)
うんうん。
それをせずに早期発見して、病気のもとが出てきたら取るみたいな……という、そのあたりの話からはぜんぜんちがう話なんですが。
つながるのかと思ったら(笑)
むずかしい(笑)
まあ、つながるといえば、つながるかもしれないですが。
つながるかもしれません、たしかに。
ひょっとしたらどこかで。
はい。本日は「メタバース」というですね……
メタバース!
いまどきですねえ、メタバース。
はい。Facebookさんが「Meta」になり、オンラインのなかのもうひとつの世界っていうね。
うん。
これが「リアルの世界と同じぐらい、もしくは、それを超える価値を生み出す」というふうに言われてましてね。
はい。
そうですね。
うん。そうなってくるとね、無理やり、いま、えー、人間ドックとつなげるならば……
はい。
おっ?(笑)
メタバースのなかの人って、病気になったりはしないと思うんですけど、だけど僕は、たぶん人間ドック的なもの、できると思うんですよ。
メタバースのなかにですか?
空間にですか?
なかに、はい。
おお。
メタバースのなかの引っ越し屋とか、メタバースのなかの焼き芋屋とかね、実際にご飯食べたりしないし、べつに荷物も重くないんだけど、出てくると思うんですよ。
なるほど。
はいはい。お洋服とかはありますよね。
お洋服とかは当然出てきますよね、アパレル屋さんとか。
うんうん。
うんうん。
あとはアイドルとかね。
はいはい。
家を買うときのモデルルームとかね。行って見れたら「ひとつひとつこうだ」というのがわかって便利なんですけど、それがバーチャルでいいのかってことなんですけど、バーチャルのほうが、話を聞けば聞くほど、便利そうだなあと思うんです。
ふーん。
ふーん。
実際そこに家建てるコストってものすごいじゃないですか、モデルハウスとか。
はい。
そうですね。
だけど当然VRとかでやれば、コストをかけずにできちゃうわけですよね。立体の絵を描くようなものなんで。
はい。
うん。
だけど、それを見てる人が、実物と差がないぐらいリアルに体験できるんだったら、それでいいわけですよ。
うんうん。
うん。
たとえば、「いま、白い壁紙だけど、もうちょっと明るくしてください」みたいなことって、リアルのモデルルームだったらできないじゃないですか。
はい。
うん。
だけど、それができちゃうわけ。「天井を2センチ上げてみて」とかって、できちゃう。
はい。
やばい(笑)はい、そうですね。
ね。「このあたりに暖炉つくったらどうなるか、ちょっとつくってみよう」みたいなこともできちゃうわけですよ。
うんうん。
ということは、リアル以上に便利になってくるわけですけど、だけど、そこでふと思いついたわけなんですけどね。
はい。
おっ。
そうなってくると、家買う必要あんのかなと。
リアルな家ですか?
そう。ワンルームに住んでてもゴーグルさえ付けてれば、大豪邸にいるような……どうせ大豪邸に住んでたって、毎日端から端まで歩くわけじゃないんですから。
うんうん。
うん。
ね。
うん。大変だし。
私、マインクラフトっていうゲームを「ゲームdeコーチング」っていうサービスでもやっていて、子どもとやったりするんですけど。
うん。
どんなゲームなんですか?
それこそメタバースみたいな。
職業がある?
なかに世界があって、結構広いんですけど、そこに私のアバターが入って、相手もアバターがいて、立体的な世界観で、会ったり、冒険したり、敵を倒したりするんですけど。
家つくれます。
そう。それで、ブロックみたいな、リアルじゃないんですよ、ガタガタで。でも、すごいびっくりしたのが、一度も会ったことない大人の人どうしでやったんですよ、私、ちょっと。テストでやってみようかっていったら、すごい離れた場所でその世界に到達して、「じゃあ、ちょっと○○で会いに行きます」って言って実際会うとき、すごい恥ずかしかったんです。
へぇ~。
へぇ~。
すごくないですか、これ(笑)
そうなんだ。
すごいね。
だって、いままでZoomでさんざん顔でしゃべってんのに、体がなかにある世界で会うってなったら「恥ずかしい」って言って、「いやあ、そんなことないですけど」って向こうの人は言ってたんだけど、実際会うようになったら「いや、たしかにちょっと恥ずかしいですね」みたいな感じになって。
へぇ~。
そうすると「見た目とコスチュームとかも凝りたいな」みたいな気持ちもすごいわかるし。いま安田さんがおっしゃった「おうち」のことでいえば、リアルかどうかというよりも「人にどう見られるか」っていうことのほうが、結構購買意欲になるかなと思いました。だから、自分のおうちをどんなに豪華にしても、誰にも披露できる場がなかったら、どんどん質素になっていくと思います。で、バーチャルのほうが世界中に見てもらえるってなったら、どんどんお金かけるんじゃないかなって私は思ってますけどね。その恥ずかしかった体験がすごいびっくりで(笑)面白いなと思いました。
へぇ~。
でも、たぶん、単にゴージャスなだけだと、わざわざ見に来ないと思うんですよね。
はいはい。
うん。なんだろう。忍者屋敷?
そういう楽しませるものなのか、感動なのか。
たしかにたしかに!
うん。
なんでしょう、オンラインにしかいないペットが出てくるとかかもしれないし。
(笑)
なんか「うらやましさ」みたいなのはいりますよね。「私も欲しい!」みたいな。
そういう意味では、アバターの「恥ずかしい」っていうところを乗り越えるための、メンタルトレーナーが出てくるかもしれません。
ビジネスチャンスだ(笑)
それもあると思います(笑)
そうそう。それで僕が考えてたのは、メタバースの世界になって、いま、いろんな大きい会社が「メタバースだ!」っていうことで、そこでのブランドとか権利とかを取りにいってるんですけど、たとえば同じ不動産屋とか焼き芋屋さんだとしても、求められる能力はぜんぜんちがうじゃないですか、リアルとメタバースで。
うんうん。
うんうんうん。
たとえば、実際のアスリートとeスポーツでは、ちがうわけです。
ああ、はいはい。
うんうんうんうん。
それと同じように、オンラインのなかのアパレルとか、美容師さんとか、レストランのスタッフとか、職業がすべてリセットされるんじゃないかなと思ってて。
えっ!?(笑)
リアルではまったくうまくいかなかったとか能力が足りなかった人が、たとえばアスリートになりたかったけど運動神経悪い人が、eスポーツだったら、いきなり勝ったりするわけじゃないですか。
ああ、うんうん。
ああ、それ、ほんとゲームで思いますね、はい。
うんうん。
同じように大逆転が起こるんだろうなあという気がしてるわけですよ。
なるほど。
そうですね。身体的制約がほとんど取り払われるので、すごい個人の特性が出やすいなっていうのは、すごい思います、たしかに。好みとか。
うんうんうん。
ゲームとのちがいは、そこでリアルなお金とか価値が交換されるようになるっていうことなんで。
そうですね。
うんうん。
つまり、メタバースのなかだけで仕事してても、生きていけるようになるってことですよね。
実際、海外では、もうそれで豪邸建てた人がいるみたいですね、ゲームしてるだけで。
うんうんうん。
それでリアルな豪邸を建てたんですか?
そうですそうです。換金して。
それでリアル豪邸を建てるのかなあ、というのも含めてね。
ああ、たしかに(笑)
だから、メタバースでの成功って、そこでの成功をリアルに持ってきて、リアルに活かせてこそ成功っていうイメージがまだありますけど。
たしかに。
それすらなくなるかもしれないな、っていう気がします。
なるほど。四畳一間でいい。うん。
うん。
間違いない。
かもしれないです、はい、たしかに。
というような話で、今回は時間が終わってしまいましたんで。
あ~。
はい。面白かったです。
はい。先生のおまとめをお願いします。
先生!
えっ、おまとめですか!?えーと、価値観が大きく変わるし、職業も大きく変わるでしょう、っていう感じですか?
すばらしい!
はい。ありがとうございました。ということで、本日は以上です。ありがとうございまーす。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
*本ぺージは、2022年6月8日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
*Spotify、Google Podcasts、Apple Podcast、iTunes、Amazon Musicでも配信中!
ポッドキャスト番組「安田佳生のゲリラマーケティング」は毎週水曜日配信中。