
「じゃあ、優秀なトップがトップダウンでガーン!って言ったほうがいいんじゃないのかな」みたいに、いや、僕の肌感覚ですよ、ちょっと、なんか、世界がそんな感じに流れるなかでロシア・ウクライナ問題が起こり、やっぱり国っていうのは、トップのトップダウンで行動を決定するっていうのはだめだと。

どっちがいいとか悪いとかじゃないんですけど(笑)たとえば会社だったらね、会社って民主主義じゃ絶対成功しないって言われてて、みんなで集まって会社の方針を決めるとか、新商品を考えるとかやってもうまくいかなくて、「多数決じゃなくトップが重要な決断を、9割が“右”って言っても“左に行くんだ!”みたいに引っ張っていかなきゃいけない」なんて言われてて。

どっちもよさはあるんですよ、ほんとに。たとえばキャッシュレスとか、いま、マイナンバーカードとか、日本で広めようと思ったら大変じゃないですか。「いや、こういうところが不便だ」とか、「俺は現金じゃなきゃだめなんだ!」みたいな人が、おじいちゃん……

だから、みんなで決めたら、おそらく、ものすごい最悪の事態にはならない気がするんですけど、僕のイメージではね。だけど、たぶん、ものすごくいい決断もできなくて、おそらく、どっちつかずの中途半端な感じになると思うんですね。

だから、どうなんだろうとは思うんですけど、正しい判断とか、効率がいい、人類にとっての「絶対こっちの方向に行ったほうが発展する」みたいなのを犠牲にしてでも、そういう民主主義的な多数決的な方向に世の中が、これを機に流れていくんじゃないかっていう気がしてまして。

(笑)どんなに優秀な人でもぜんぶは見れないと思うので、たとえば、すごく優秀な人が男性だったとしたら、女性の細かな悩みとかを、まったく見えてなければわからなかったりするので、そういう間違いは大いに犯すんだろうなとは、やっぱり思いますけどね。で、企業の場合は、商品を全員に届けなくても、好きな人がいればいいっていう話なので。

ああ、そっか。なんか、えらい人が欲しいなとは思いますけどね、最終的に決断してくれる人がいると、下がワーワー言って「ああしてほしい」「こうしてほしい」って言っても、「それはさすがにできないよ」って言ってくれる人は欲しいなと思いますけど。

まあね、だから、中国なんてあれだけの数のなかから、世襲でもないし、ある程度優秀な人、競争に勝ち残った人がトップになっていくわけなんで、一般国民の多数決で物事を判断するよりは、きっと1個1個は精度が高くて正しいんだと思うんですよね。

だから、なんかいろいろ言われてるじゃないですか、「アメリカとかヨーロッパが実はけしかけたんじゃないか」とか、「裏で戦争が長引くのを喜んでるんじゃないか」とか、いろいろ言われてるんですけど、正直いって、でも、結果どうなるかって誰にも予想つかないんで。

「もしかしたらトップダウンのほうがいいんじゃないのかな」みたいな。人間ひとりひとりが心のなかで揺れ動くトータルの、世界70億人の心トータルみたいなもんが、結構、世界の行方を左右するんじゃないかっていう気がしまして。

だから、ウクライナのゼレンスキーさんの政治力っていうか、「ウクライナ対ロシアの戦いじゃなくて、民主主義陣営対ロシアとの戦いだ」みたいに、うまく巻き込んでいったっていう見方もできるんですけど、やっぱり、そんなにみんなバカじゃないんで、僕は、本気で民主主義を守らなくちゃいけないという気持ちが一気に高ぶったんじゃないかなという気がしてまして。

なんだかんだいって、本当は優秀な人に委ねちゃったほうが早いわけですけど、だけど、「10のうち9を正解するからっていって、そういうやり方はやっぱりいかんね」みたいなふうに人間の心が、ちょっとそっちに揺り戻ってきたかなって気がいたします、私は。

えーと、そうですね、でも、やっぱりプーチンさんはちょっと間違ってんじゃないかと思うので、最終的にはウクライナが勝って、プーチンさんが……ちょっと……あの……残念だっていう流れになるんじゃないかと思うんですけど。
*本ぺージは、2022年6月29日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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