第112回「Mankai」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第112回  「Mankai」

学生時代に格闘技をかじっていた私ですが、20年ぶりに再開することにしました。当時に比べると運動強度も練習頻度も弱く/少ないものですが、それでも身体への負担は大きく、疲労回復に時間がかかります。
効率的にたんぱく質を摂取でき、胃腸の弱い私にも適した消化しやすい栄養源を探していたところ、Mankaiを見つけました。


商標登録第6163289号(権利者:ヒノマン リミテッド)
【商標】

【指定商品/役務】
人工甘味料、食用たんぱく、飼料用たんぱく など


Mankaiは、ヒノマン社がイスラエルにおいて育成者権を保有する水草/ウキクサ(英名:duckweed)の一種で、世界最小の「野菜」(葉の直径0.5mm)です。
Mankaiは野菜でありながら、たんぱく質を45%(!)も含んでいます。レタスは0.6%、大根は0.4%ですから、いかに多いかが分かります。葉を原料とするたんぱく質は非常に珍しく、動物性たんぱく質に比べて消化・吸収をし易い特性があります。もちろん、ビタミン・ミネラルなどの栄養素も豊富に含まれています。いわゆるスーパーフード的なものでしょうか。
また、ヒノマン社が独自開発した水耕栽培システムで製造すると、少ない光と水で栽培開始3日後には収穫が可能となるとのこと。超短期栽培ですね!大量の穀物や燃料、水資源を必要とする畜産よりも環境負荷が小さい、「サステナブルなたんぱく源」として期待されています。

未来コンパスが指すミライ

そんなMankai の日本における販売権を有しているのは味の素㈱で、2021年7月にベジタブルドリンク「Mankai®[マンカイ]」を発売しました。
ですが・・・、2022年8月31日、製品の安定供給のため販売を一旦休止しました。Mankaiの葉は水耕から3日で出来るとしても、それを大量生産すると品質的な課題も出てくるでしょうし、それを製品に加工して安定販売することにもハードルがあったのかもしれません。あるいはコロナの影響で、Mankaiの葉そのものの生産が滞っている可能性もあります。
お腹の弱い私としては、早く復活してほしいところです。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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