
金子さんが動画を取材して、作詞作曲して、自ら歌を歌い、動画をつくってくれるというサービスを4万円という格安でやりますよ、そのかわりラーメンおごってね、っていう企画を募集したら、たくさん応募があって。

はい。では、30代・会社員の方からいただいている質問を読みまーす。いつも楽しく拝聴しています。人脈についてご意見を伺いたいです。私は新卒から勤めて10年目の会社員です。一般的に「職場では人脈は広いほうがよい」と考える人が多いと思いますが、私は性格上、お世話になっている人や仲のいい人からのお願いを断れません(嫌われたくない)。逆に関係が薄い人に対しては、毅然とした対応を取ることができます(嫌われても気にならない)。なので職場では、仲のいい人が少なければ少ないほど、よけいな気遣いや仕事が減り、仕事がしやすいと感じています。また、面倒くさがりな性格で、人間関係自体がめんどくさいと思っているため、人脈が少ないほうが単純に楽です。ちなみに第一印象は比較的よく、「いい人」と評価を受けることが多いです。ただし最近は、相手が距離を詰めようとしても、一定の距離感を保っています。入社当初は先輩方の教えどおりに、積極的にまわりの方々とコミュニケーション(たとえば飲み会含む)を取っていましたが、最近になって、「人脈を広げたほうがいい」という考え方は、私にとってデメリットが大きいことが確信に変わりつつあります。仕事を例にとっていますがプライベートでも同様で、人脈は広げすぎないほうがメリットが大きいと考えています。特にビジネスにおいて人脈は重要だと思いますが、このような私の考え方をどのように思われますか?ということでーす。

本当はすごく大事なことなんですけど、「人脈をつくるためになんちゃらする」とかいう、なんていうんでしょう、自分都合の営業とか販路拡大のための人脈みたいな、そういうイメージになっちゃったんで。だから、人脈をつくる側はいいけど、人脈をつくられる側は迷惑っていう、そういうイメージになっちゃってるんでしょうね。

まあ、でも、私の経験からいってですね、たとえば社長が集まるところに行って、いっぱい名刺交換するとか、っていうところでつくったものは「人脈」って言わないと思うんですよね、ほんとのことをいうと。だから、人脈がメリットかデメリットかの前に、「人脈とはなんぞや」っていう定義がすごい大事な気がしますよね。

いろいろあると思いますけど、たとえば、すごく人間性も仕事のスキルも、どちらも信頼できる、お互いに信頼し合ってる関係みたいな定義もあるでしょうし、こちらがギブしたことによって成り立っているフォロワーさんとの関係を「人脈」というふうに定義してもいいでしょうし。

たぶんこの方は、人との付き合いっていうのがビジネスで、お互いにビジネス的な割り切った付き合いというか、「Win-Winなので、お互いに助け合いましょうね」みたいなところが、ちょっと面倒なんじゃないんですかね。

一緒にゴルフをやってるから人脈ができたとかじゃなくて、その場をつかって相手の心にうまく入り込んだりとかですね、相手の課題を解決したり、信頼を勝ち得たりっていう、すごい考え尽くして努力してますよね。
*本ぺージは、2023年5月24日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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