母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第3回 「Refine」開業までの長い道のり

今回は、望月さんが独立されて「Refine」を開くまでの経緯をお伺いしたいと思います。

まぁ、決して絶好調というわけではなかったですけど、何とかやってましたね。 ただそんなギリギリの状態の中、独立後1年くらいした頃ですかね、懇意にしていた宝石店から700万の不渡りを喰らっちゃって。

宝飾品のメッキコーティングをする機械を買って、「修理と加工の下請け」を始めました。今の「Refine」の原型になった事業ですね。

ええ。そんなことが日常茶飯事だったので、1年、2年やっていても全然儲からないわけですよ。そんな時に知り合いの社長が「貴金属の買取ってやつを一緒にやらないか」と声をかけて来て、当時は訳も分からず「それ、面白そうですね!」と。

3割くらいでしたかね。割合で言えば卸とそこまで違わないんですが、取扱量がとにかく多かったので、利益額としてはかなり大きかったんです。しかもこれ、完全な現金商売でしょう? 手形取引に慣れていた私たちにとって、現場で利益が確定するのがどれほど嬉しかったことか……

いえいえ、とんでもない。では次回からはその「Refine」について深堀りさせて下さい。
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。