庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第50回 雑木の庭に欠かせない「余白」と「組み合わせ」


なるほど。そこはおとなしくプロの審美眼に頼った方がよさそうです。それに、たまたまその時に出会ったいい形の木を使うっていうのもご縁ですもんね。……でもふと思ったんですけど、普通の庭師さんってそこまでしてくれるんですか? 余白を作ったり、雑木を選んで上手に組み合わせたり。

そうなんですか! ということは、庭師さん自身が形やデザインを考えてくれるわけじゃないと。1本1本の木の形や、その隙間までこだわった庭づくりをしてくれるのは、direct nagomiさんならではなんですね。

それをしないと、なかなか理想的な自然なお庭は作れないので。かといって我々が勝手に作るわけではないので、「こういう色の花が欲しい」とか「こういうふうに紅葉させたい」とか、ご要望はどんどん言っていただきたいです。

ああ、仰るとおりで。例えば、最近はどんぐりがなるようなコナラという木が流行っているんですけど、お庭に植えるのはあまりおすすめしません。成長も早いですし、育ちすぎるとそれだけ大がかりな手入れが必要になってしまうので。

そうですか(笑)。たしか安田さんはお庭を作るなら桜やイチョウなどを植えたいというご要望があった気がしますけど……
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。