そうかもしれないですね。実際、僕が経営相談に乗っている美容室オーナーさんたちにも「世界観を売れるようになろうね」という話をよくするんです。でもなかなかピンと来ないみたいで。

そうなんですよ（笑）。そういう意味では「ハウオリ」もなかなか難しい商材なんです。一般的な美容メニューに属していないものなので。

まさにそうなんですよ。ちょうど先日、1年ほど前からハウオリを導入している美容師さんと話す機会があったんですが、「ハウオリってお客様と生涯付き合うために必要なメニューですよね」って言っていて、確かにそうだなぁと。

そもそも美容室って、「ウチはこういうジャンルのお店です」って言った方が集客はしやすいんです。「成人式ならお任せください」「七五三が得意です」って打ち出したほうが、お客さんもわかりやすいので。

仰るとおりで。専門店化すればするほど、集客はしやすいかもしれないけれど、年齢や状況が限定されてしまうんです。

そうなんです。そういう意味ではハウオリは真逆で、あらゆる年齢、あらゆる状況に合わせた使い方ができる技術なんです。お客様と長く付き合っていくと、例えば5年前の初来店の時と今現在って、髪質にしろライフスタイルにしろ、大きく変わってたりするわけですよ。

ええ。つまりハウオリは「万能のメニュー」なんですよね。僕としては「今日はカットで」と同じくらい当たり前に「今日はハウオリで」って言ってもらえる存在になってほしいんですよ。

その通りです。「ハウオリ」がどういう場面で効果を発揮するのか、もっと丁寧に説明していかないといけません。魅力を伝えるのが難しい技術ですし、うまくお客様の状況をヒアリングできてないと美容師側も提案できなかったりするので。

髪質改善って言うと「くせ毛を改善するものなのね」って誤解されちゃうんですよね。でもハウオリって本来、髪の毛が生えている土台＝頭皮に直接アプローチできるものなので、くせ毛の方に限らずどんな方にも対応できるんですよ。そういうことを美容師側もしっかり説明しないといけないんです。

笑。表現はさておき、とにかく僕は「ハウオリ」の認知度をどんどんアップさせていきたいなと思っているんですよ。