庭師でもない。外構屋でもない。京都の老舗での修業を経て、現在は「家に着せる衣服の仕立屋さん(ガーメントデザイナー)」として活動する中島さん。そんな中島さんに「造園とガーメントの違い」「劣化する庭と成長する庭」「庭づくりにおすすめの石材・花・木」「そもそもなぜ庭が必要なのか」といった幅広い話をお聞きしていきます。
第63回 ペットも人も安心して過ごせるお庭

なるほどなるほど。そうすると、ワンちゃんがいる家だと、開放感のある雑木のお庭は難しくなるんですかね。

人だけの場合に比べて制限は多くなりますね。ただ、じゃあ開放感がまったくない庭になるかというとそうでもなくて、工夫はいろいろできるんです。例えばメッシュ状のフェンスを使えばお庭全体が透けて見えるので、窮屈な感じはしないと思います。

へぇ、自宅のお庭にドッグランですか。よほど広いお庭でないとできないだろうし、都内じゃなかなか難しそうだなぁ(笑)。ちなみにドッグランにする場合、どういう仕様になるんですか? 走り回ることを考えると、土のように柔かい地面の方がいいんですかね。

人工芝にしたいというご要望は確かにあるんです。でもワンちゃんのことを考えると、ビニール素材でできた人工芝はあまりオススメできません。夏場はすごく熱くなってしまって、場合によってはやけどしてしまうこともあるので。
対談している二人
中島 秀章(なかしま ひであき)
direct nagomi 株式会社 代表取締役
高校卒業後、庭師を目指し庭の歴史の深い京都(株)植芳造園に入社(1996年)。3年後茨城支店へ転勤。2002・2003年、「茨城社長TVチャンピオン」にガーデニング王2連覇のアシスタントとして出場。2003年会社下請けとして独立。2011年に岐阜に戻り2022年direct nagomi(株)設立。現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。