「オモシロイを追求するブランディング会社」トゥモローゲート株式会社代表の西崎康平と、株式会社ワイキューブの代表として一世を風靡し、現在は株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表および境目研究家として活動する安田佳生の連載対談。個性派の2人が「めちゃくちゃに見える戦略の裏側」を語ります。
第65回 新卒一括採用は今後も続きますか?

当然そうなってくると思うんですが、その中途の人だってね、どこかの会社で教育を受けてきているわけですよ。名刺の渡し方やらスーツの着方から、手取り足取り教えてくれた会社がいる。それを思うと同情してしまいます(笑)。

ちなみにトゥモローゲートさんはそのあたりどうしているんです?

は~、それはおもしろそうですね。ちなみにさっき出てたような「新卒の教育」問題について、トゥモローゲートさんはどうしているんです?

は〜、すごいですね。入社時点で2年目3年目くらいのレベルにはなってそうです。ところでちょっと話は変わりますけど、学生さんの面接をしたときに「御社は私をどう育ててくれるんですか?」みたいなスタンスの方がいるじゃないですか。そういうのってどう思います?

でも正解だと思いますよ。だって今の子たちって、一社目で基礎を教えてもらって、そのスキルを持って転職するのが当然って感覚なんですよ。経営者からしたら「キミは育ててもらった義理も感じないのか」って話で(笑)。

そうですよね。実際「新卒の育成なんて馬鹿らしい。やめたやめた!」って会社が増えてくると思います。そもそも給与払って教育してあげるのなんて、日本くらいなものですからね。海外のインターンなんて無給が当たり前だったりするわけで。

ああ、なるほどね。大手企業ならそれでもいいのかもしれませんね。何十人も採用して半分くらい残ればいいか、という感じで。でも中小企業だと採用しても十人くらいでしょうし、もっと定着してもらわないと困っちゃうんじゃないですかね。
対談している二人
西崎康平(にしざき こうへい)
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者
1982年4月2日生まれ 福岡県出身。2005年 新卒で人材コンサルティング会社に入社し関西圏約500社の採用戦略を携わる。入社2年目25歳で大阪支社長、入社3年目26歳で執行役員に就任。その後2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。企業理念を再設計しビジョンに向かう組織づくりをコンサルティングとデザインで提案する企業ブランディングにより、外見だけではなく中身からオモシロイ会社づくりを支援。2024年現在、X(Twitter)フォロワー数11万人・YouTubeチャンネル登録者数19万人とSNSでの発信も積極的に展開している。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。