“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第165回 買い物は最後に残された「自由」

「買い物とは自由の象徴である」と仰っていましたよね。あの話をもう少し詳しく聞きたいんですけど、何をもって自由なんでしょう?

ええ。でもその自由って、当たり前すぎて気づきにくいんですよ。例えば戦時下では買い物に制限がかかる。物資が軍に回されたり配給制だったり。自由を奪われて初めて、買い物がどれだけ楽しいものだったかがわかるんだと思います。

なるほどなぁ。買い物ってお金を「使う」シーンですが、一方の稼ぐ方を考えると、自由がない人の方が多いと思うんです。会社員をはじめとして、決められた場所で決められた仕事をして、決められた報酬を受け取るわけで。

「繁盛店研究家」たる所以ですね。日本の消費者は世界一厳しいと言われますけど、もしかしたら仕事で我慢し続けているから、自由になれる買い物のシーンではより妥協しなくなるのかもしれないですね。価格もサービスも品質も、すべて高い基準を求めたくなるというか。

ええ。例えば洗剤が1個だけ置いてあっても面白くないですから。たくさんある中から品質を見て、価格を見て、「うちの洗濯機に合うのはどれかな」と選ぶ。その過程が楽しいんです。選択肢がなければ、それは「自由な買い物」とは言えないんです。

そうそう(笑)。レジに並んでいるときって、「これを買おう」と決めているわけですよね。そういう時って普段より少しテンションが上がっていたりする。中には並んでいる間に「やっぱりやめておこう」と戻すこともありますけど、それも含めて買い物を楽しんでいるんです。

あそこは「戦略コーナー」と言われていて、購入頻度がかなり高いんですよ。ピッと買い物かごに入れてしまう。研究しがいのある場所ですよ。棚の何段目にどう並べればどのぐらい売れるかも、科学的にすべて証明されていますから。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















