大阪・兵庫を中心に展開する、高価買取・激安販売がモットーの『電材買取センター』。創業者である株式会社フジデン代表・藤村泰宏さんの経営に対する想いや人生観に安田佳生が迫ります。
第19回 お金持ちは、幸せか?

今日は藤村さんの「お金に対する価値観」を深堀りできたらと。というのも、以前の対談でもお聞きしましたが、藤村さんは若い頃にお金のことで苦労されていたじゃないですか。

確かに事業を継続したり給料を払ったりするにはお金が必要ですからね。かといって藤村さん個人として「もっと稼いで大きな家に住みたい」とか「高級車を乗り回したい」みたいな欲求はあんまりないんじゃないか、とも思ったりして。

そうだなぁ…振り返ってみると、会社がようやく軌道に乗り始めてやっと貧乏生活から抜け出せた頃はまだ、「お金がすべて」って思っていたかもしれない。

ちょうど奥さんとよりを戻した頃、家族で遊園地に行ったんです。でもそれまで仕事ばかりで全然家族と向き合ってこなかったから、なんとなくお互いぎくしゃくしてて(笑)。それで僕はちょっと見栄を張って「今日は、欲しいものなんでも買ったるで!」と言ったんですよ。

そうそう(笑)。「お金があれば家族の気持ちを繋ぎ止められるやろ」って。ところが僕らの前にいた家族連れが「今日は5000円しかないけれど、楽しもうね。お弁当も持ってきたからあとで一緒に食べよう」ってニコニコ話しているのが聞こえてきて。その瞬間、「あ、負けたな」と思ったんです。

なるほどなるほど。そういう人はきっと、「今自分が持っているお金の範囲」で最大限に楽しめるってことですもんね。さっきの、5000円で遊園地に来ていた家族のように。…でもそう考えると僕の周りの経営者さんって、こう言ったら失礼かもしれませんけど…ケチな人が多いんですよ(笑)。

僕も苦手です(笑)。出張に行ってもできるだけ安いホテルに泊まるし、ご飯もチェーン店の居酒屋みたいなところばかり。別に毎日贅沢しろっていうわけではないけど、せっかくだったらもう少し心が豊かになるお金の使い方をすればいいのになぁと思うんですよね。

だから僕も安田さんの真似をして「将来、大阪城を本社にしようと思ってるんや」って言って回ってます(笑)。最初はみんな、ただの冗談だと思って笑うんです。でも「いやいや、本気やで」って言い続けていると、だんだん「なんかこの人、面白い人やな〜。夢がある人やな〜」って思ってくれるんで。
対談している二人
藤村 泰宏(ふじむら やすひろ)
株式会社フジデンホールディングス 代表取締役
1966(昭和41)年、東京都生まれ。高校卒業後、友禅職人で経験を積み、1993(平成5)年に京都府八幡市にて「藤村電機設備」を個人創業。1999(平成11)年に株式会社へ組織変更し、社名も「株式会社フジデン」に変更。代表取締役に就任し、現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。