大阪・兵庫を中心に展開する、高価買取・激安販売がモットーの『電材買取センター』。創業者である株式会社フジデン代表・藤村泰宏さんの経営に対する想いや人生観に安田佳生が迫ります。
第7回 「新卒採用」は、経営者人生で初めて感じた「楽しさ」だった

前回に引き続き、今日も『電材買取センター』の新卒採用についてお聞きしていこうと思います。最初の高卒採用では、2年間で12人を採用したんでしたっけ?

そうなんですよ。店舗も増やしていましたから、ますますお金ばかり出ていってしまって(笑)。しかも店舗はワンオペで十分に回るシステムだったので、そんなに多くの社員は必要なかったんですよ。結果、常にお客さんより従業員の方が多い状態だったりして(笑)。

キャッシュは安田さんのアドバイス通りどんどん借りていましたので、7億円くらいあったんですよ(笑)。

7億円も!? でもさすがに4000万円近い純損失を出していたら、銀行も難色を示しそうなものですが…。

笑。1つ理由を挙げるなら、採用活動がすごく楽しかったんですよね。僕の会社を選んでくれた若い子たちと一緒に仕事する。それが楽しくて仕方なくて、勇気や元気をたくさんもらえたんです。それまでの僕の経営者人生って、常に「破産」から逃れるために手を尽くすだけだったから。

仰るとおりなんですが、いかんせん「ありがとう」と言われることが全くない仕事で…。それが辛かったですね。現場にいる職人さんたちは言われていたかもしれないけど、僕らが登場するのはクレーム処理の時だけだから。

そうそう。それに「手配するだけ」と言っても、職人さんたちにはすごく気を遣いますし、発注元のヤマダデンキさんからクレームを受けることもある。つまりヤマダデンキ・職人・お客様の三方に頭を下げ続ける仕事だったので、そんなに好きにはなれませんでした。
対談している二人
藤村 泰宏(ふじむら やすひろ)
株式会社フジデンホールディングス 代表取締役
1966(昭和41)年、東京都生まれ。高校卒業後、友禅職人で経験を積み、1993(平成5)年に京都府八幡市にて「藤村電機設備」を個人創業。1999(平成11)年に株式会社へ組織変更し、社名も「株式会社フジデン」に変更。代表取締役に就任し、現在に至る。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。