毎日会社に自転車で通勤しております。
会社の自転車置き場は
敷地の端っこにある狭い場所で、
出入りするときには必ず通らなくてはいけない扉があるのですが、
その扉を常時閉めておくという社内ルールがあります。
そのため、
自転車置き場に入るときに開けて、
出るときに閉めていきます。
ある日、自転車置き場に自転車を置いていたところ、
扉から他の社員が入ってきました。
そして、その人は自分が引いていた自転車が内側に入ったところで
扉を閉めたのです。
扉を閉めておくというルールは
開けっ放しにしないというだけの会社の中の小さい決まりで、
刑務所や原子力発電所のような厳格さに意味のある手順ではないのですが、
出入りをする何十秒かを律儀にその対象としていました。
私はちょっと面喰らいましたが、というか正直
こいつアホちゃうか。
とも思いましたが、
概してそういう「アホなマジメさ」というのは
自覚なく発揮されるもののようです。
正直申し上げますと、
わたくしも近年まで機械やPCまわりのコード類をやたら丁寧にまとめて
結束バンドで束ねるなどしていましたが、
たまに思いがけなく動かす必要があるときは
かえってニッパーが必要になったりして、
ああ
コードがぐちゃぐちゃでイヤなのは、見た目だけなのか、
といまさら気づいたりしました。
起床時間を変えることは決してせずに
毎日駅までダッシュしたり、
筆記テストが始まると1秒を惜しんで
最初の一問目一行目にとりかかったり。
アホなマジメさというものに
案外 私たちは支配されているのかもしれません。