その110 「フィリピンKTVから学ぶ成功体験を積ませる仕組み」

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なぜこんなツマラナイものにこだわるのだろう。そういう「ちょっと変わった人」っていますよね。市川さんはまさにそういう人。でもそういう人が今の時代にはとても大事。なぜなら一見ビジネスになんの関係もなさそうな、絶対にお金にならなそうなものが、価値を生み出す時代だから。凝り固まった自分の頭をほぐすために、ぜひ一度(騙されたと思って)市川ワールドへ足を踏み入れてみてください。

「フィリピンKTVから学ぶ成功体験を積ませる仕組み」

フィリピンで積める成功体験ってなんだと思います?

・・・はい、突然すいません。

弊社はフィリピンにも子会社があって、僕は立ち上げのために3年半ほどマニラ(マカティ)に住んでいました。
今でもフィリピンのスタッフとは毎日のようにやり取りしていますから、ついつい、「フィリピンなら・・・」とか考えちゃうんですよね。

そんなフィリピンと言えば・・・

女の子にハマる日本のおじさんが多いんですw
フィリピンの都市部には、日本で言うキャバクラ(KTVって言います)もたくさんあって、日本人にも人気です。
フィリピンに遊びに行くと、KTVはじめ、女の子関係にドハマリするおじさんたちが多いんです。
なぜ、ドハマリするのでしょうか?
恐らくなですが・・・モテた気になれるからじゃないかな!?って。

KTVであれば、売上を持ってくるお客さんとして必要とされるわけで、ある種ATMとしてフィリピン人女性から一定の需要があるわけですが・・・汗
まぁ、それは日本のキャバクラやクラブでも同じことですよね。
ところが、日本人女性相手だと気後れしてしまう方もいるでしょう。
一方で、フィリピン人女性とは緊張せずに、片言の英語で会話できたりするわけです。
これはどこかフィリピンを下に見ているところもあるかもしれません。
というのも、日本人をマカティやBGCという都市に連れて行くと、「えぇ!フィリピンってこんなに都会だったのぉ!」と驚かれます。
これは当時の僕もそうでしたが、ちょっと侮ってたわけです。
また、フィリピンには、スラッと長身でモデル体型の女性は少なくて、小柄で愛嬌ある子が多いですから、女性に不慣れな方でも緊張せずに話せるというのもありそうです。

さらに、女性が入れ代わり立ち代わり言い寄ってくるバーなどがあり、「あれ、ついにモテ期到来!?」と勘違いする人もいるかもしれません。
残念ながら、モテ期とはちょっと違いますが・・・需要はあります。
なぜなら、彼女たちの目的は売春だからです・・・(もちろん売春は違法なので、お気をつけください)

そう考えると、フィリピンって、女性に不慣れだったおじさんたちが、成功体験らしきものを詰む場所として、非常に優れているなぁ、って思えるわけです。
もちろん、いわゆる普通の恋愛もありますし、KTVで知り合ったとしても普通に恋人になって結婚することもあります。

その成功体験はおじさんたちの自信になり、彼らの何人かは加速的に成長!?していきます。
その結果、フィリピン大好きおじさんになって、今度はアテンド(指南)する側になったりするわけですが(笑)

仕事でもそうですが、成功体験を積んでもらうって大事ですよね。
「成功した」と当人が感じられる演出を意図的に行う。
例えば、ちょっとした受注でも大げさに祝うのには、そういう目的があるのかもしれません。
こんな風に成長段階に応じて最適な成功体験を与えられる仕組みや風土を持った会社は強いですよね。
フィリピンのKTVにはそれがあるから、ドハマリするおじさんがいるように!?
(ちなみに、フィリピン人向けのKTVもありますし、韓国人、中国人向けのKTVもあります)
成功体験のポイントは、「自分で達成した!」と思えるかどうかです。
そういう意味でも、KTVは優れた成功体験の場と言えます。
と言いますのも、KTVに入店すると、在籍している女性がズラッと並び、その中から好みの女性を指名して席につくというシステムなんです。
この「自分で指名する(=自発的に挑戦する)」というステップを踏ませることがポイントなんですよね。
もし、仕事で成功体験を積ませる仕組みを設ける場合、「自分で」のステップをいかに設けるか!?は考えねばなりません。

・・・なんか、良いこと言ってるつもりなんですが、例えのせいでしょうか、「何を言っているんだ!?」感が漂いますね(汗)

あ、ちなみに、僕はKTVに行くときは、日本から来た友人なんかをアテンドするときが多かったので、「ローテーション」と言って、指名はせずにそのときに空いている子が順番に接客に来てもらうようにしていました。
「うーん、この中に好みの女性はいないなぁ・・・」と思ったら、ぜひお試しください。

 

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著者/市川 厚(いちかわ あつし)

株式会社ライオンハート 代表取締役会長
https://www.lionheart.co.jp/

LH&creatives Inc.(フィリピン法人) CEO
https://lionheart.asia/

<経歴>
三重県の陶芸家の家に生まれる。
(僕が継がなかったので、父の代で終焉を迎えることになる…)
大学時代、遅めの中二病を発症。経済学部に入ったのに、何を思ったか「ファッションデザイナーになるんや!」と思い立ち、大学を中退。アパレル企業に就職。
ところが、現実は甘くなく、全く使えない僕に業を煮やした社長から、「Webサイト作れないとクビだからな!」と言われ、泣く(T_T)パソコンの電源の付け方も知らなかったけど、気合でWebサイト制作を習得。しかし、実際のところは、言い訳ばかりで全く成長できず・・・怒られて、毎日泣く(T_T)そんな頃、「デザインにも色々ある」と改めて気づいて、広告業界へ転職、広告制作会社のデザイナーとしてのキャリアをスタート。
「今度は言い訳をしない!」と決めて仕事に没頭し、四六時中仕事していたら、黒目がめくれ上がってきて、眼科医から「失明するよ」と言われ、ビビる。2004年勤務先で出会った同僚や友人を誘って起業、有限会社ライオンハートを設立(現 株式会社ライオンハート)。ところが、創業メンバーとあっさり分裂、人間不信に。残ったメンバーと再スタート。
2014年、設立10周年を機に、創業メンバーで唯一残っていた人間を日本法人の社長にし、自身は会長になり動きやすい状態を創る。この頃からブランディングエージェンシーを名乗り始める。
2016年、フィリピン(マニラ)にITアウトソーシング企業(LH&creatives Inc.)を設立。設立準備期間から家族とともに移り住み、フィリピンで3年半を過ごす。
フィリピン人マネジメントを通して、猜疑心の塊になり、性悪説に変わる。
2019年6月、日本に帰国し、日本法人のマネジメントに復帰。社内コミュニケーションを充実させるために席替えしたり、誰も掃除しない椅子をきれいにしたり、「眠いときはしゃべった方が良いよねッ」ってスタッフに話しかけながら仕事をするなど、独自のインナー・ブランディングの理論を実験していたところ、会社の調子が上がった。そもそもブランディングってなんだ?と思っていたところに、BFIの安田さんと出会い、勝手にご縁を感じてコンサルを受けてみる。そしたら安田さんに誘われ、2020年、anote konoteに参加することに。

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