その39  アンクルジム

サラリーマンというものは
給料をシノギとしている関係上
雇用主に求められたことを行なうことが
当然、業務ではありますが、
とりあえず長年やっていることを生業と呼ぶならば、
わたくしの場合
「事務」を生業としております。
ザクでもグフでもなくジム(←アラフィフ的発想)、
ジャムおじさんならぬジムおじさんでございます。

あらゆる生業にはあらゆる難しさがございます。

たとえば、
中高年の水分のない指先で
伝票をめくらねばらない困難であります。

当方の場合、日々、補助アイテムを用いています。
オレンジ色のずっぽりはめるタイプのもっとも典型的な指サックは
蒸れてたまらず耐えがたいため
指先だけにはめるリング状の滑り止めのシリコンサックを使っています。
シリコンサックは半透明のファンシーな色で、商品パッケージには
「仕事中もオシャレしたいよね!」と記載されています。
販売されているサイズのうちの最大サイズ、
親指用と書かれているものを中指に装着しています。
でも数ヶ月使用していると、径が1.3倍くらいに伸びています。

ようするに、オッサンが使うなどとはビタイチ想定されていない商品なのです。
これをジェンダーといわずなんというのでしょう。
(何年も愛用しています)

仕事中もオシャレしたいことについては、まったく同感であります。

夏に着こむ制服のポロシャツは流行のオーバーサイズでLLですし
(きつい服を着られないだけ)
秋になると軽く羽織りものなど合わせたりします。
(毛玉のついたカーディガンを着こんでいます)
靴は最近はスニーカーブームで、ナイキが熱いです。
(増やしてどうするのだ?という自問に答えられず、おいそれ買えません)

……総合して、
世の中にそれなりに存在しているであろう
われわれジムおじさんは日陰者であるという確信を深めるのであります。

 

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著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

リーマン20年のキャリアを3ヶ月分に集約し、フツーだけど濃度はまあまあすごいエッセンスをご提供するカリキュラム、「グッドゴーイング」を制作中です。

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