【GlobalPicks/vol.043】 2019年に起業すべき業界ベスト8

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道

2019年に起業すべき業界ベスト8

先週から、中小企業の起業家向けアメリカ雑誌「Inc.」のweb版からピックアップしています。

<記事タイトル>

8 Best Industries for Starting a Business in 2019
2019年に起業すべき業界ベスト8

<サブタイトル>
Some unusual sectors hold tremendous potential for entrepreneurs.
〜起業家にとってとんでもないポテンシャルを秘めた分野〜

・Micromobility
・Digital Therapeutics
・CBD Products
・Personalized Nutrition
・Healthy Jerky
・Baby Tech
・Selfie Services
・Workleisure Apparel

上記の8つが、Inc.バージョンの「2019熱い分野」です。

前回は、Micromobilityを紹介しました。
今回は、Digital Therapeuticsの紹介です。

Digital Therapeutics(デジタル療法)

 

—原文
No longer just a form of entertainment, video games and other software applications can now be used to treat a host of medical conditions, with some even requiring a prescription from a physician. For startups, this new category of medicine is an opportunity to create therapies that reduce patients’ reliance on pharmaceuticals.

→ゲームやアプリは、単なるエンターテイメントじゃなく、使っている人のメディカルコンディション(健康状態)のハブになることが多くなってきました。中には、お医者さんのprescription(処方)を求めるようなものもあります。
startups(スタートアップ企業)にとって、薬に関するこうした新しいカテゴリは大きなチャンスで、これによって患者さんのpharmaceutical(薬剤)への依存度を減らすことが出来るような治療が可能になります。

 

ちょっとわかりにくいですね。すみません。

要は、通院したり、大げさな投薬を受けるのではなく、スマホやアプリで手元の身近な段階でオンラインベースで治療するのが「デジタル療法」で、このデジタル療法のスタートアップが今後チャンスですね、ということです。

 

 

Why it’s hot:
何がそんなに熱いのか?

Digital therapeutics can address unmet medical needs across a wide range of conditions. Products on the market or in development include software programs to improve asthma and COPD, serve as an adjunct to outpatient treatment for substance abuse, and treat pediatric ADHD and depression.

→デジタル療法は、現在はまだunmetな(満たされていない)医療needs(ニーズ)に、幅広く対応できます。例えば、asthma(喘息)やCOPDを改善したり、substance abuse(薬物乱用)のoutpatient(外来患者)の補助的な役割をしたり、pediatric(小児の)ADHDや、depression(鬱)に対処できたりします。

 

論文ベースでも調べてみましたが、子供の発達障害や鬱病の効果的な治療は、従来型の通院&投薬よりもDigital therapeuticsの効果が遥かに高い可能性が濃厚なようです。

最後に、「いつか役にたつかもしれないから覚えておいた方がいい英単語」として、前述のunmet needs(アンメットニーズ)を取り上げておきます。
needsというのはいわゆる「ニーズ」ですね。
で、metは、meetのpp(過去分詞とかいうアレです)です。unが付いているので、meetしていないneedsということですね。
なので、unmet needs「満たされていないニーズ」
これは、マーケ界隈の人はよく使う用語です。

(例文)
フランスでは、国民のunmet needsがあまりにも大き過ぎて、マクロン大統領が大炎上している。

みたいな感じで使えばOKです(笑)

なお、どうでもいい知識ですが、フランスの首相はフィリップさんです。
大統領を直接選挙で選ぶから、首相は目立たなくて、大統領だけが目立つし権力を持つ国。
それがフランスですね。

もっとどうでもいい知識ですが、お菓子の「マカロン」はMacaron
大統領の方はMacronと書いて「マクロン」と読ませてます。
共に、made in Franceです。

ということで、「2019熱い分野」として、今回はDigital Therapeuticsを取り上げました。

 

「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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