GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道
引き続き、「シリーズ コロナ後の世界」と題し、Skiftというサイトから「
今回の記事はコレ↓
After the Virus: 10 Consumer Trends for a Post-Coronavirus World
ウィルス後:コロナ後の世界で加速する10の消費トレンド
[https://skift.com/2020/03/17/after-the-virus-10-consumer-trends-for-a-post-coronavirus-world/]
「コロナ後の世界」10の消費トレンドリスト
1. VIRTUAL EXPERIENCE ECONOMY
2. SHOPSTREAMING
3. VIRTUAL COMPANIONS
4. AMBIENT WELLNESS
5. M2P (MENTOR TO PROTÉGÉ)
6. A-COMMERCE
7. THE BURNOUT
8. OPEN SOURCE SOLUTIONS
9. ASSISTED DEVELOPMENT
10. VIRTUAL STATUS SYMBOLS
先週は「9. ASSISTED DEVELOPMENT(スキル習得支援型)」を掘り下げました。
10. VIRTUAL STATUS SYMBOLS(ヴァーチャル上のステータス性)
Younger consumers and video gamers have long embraced virtual goods, but now expect new technologies (e.g., AR and blockchain), the growing desire for sustainable consumption, and the corona crisis to converge and push the recognition that virtual goods can be genuine status symbols into other industries and demographics.
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若い消費者やゲーマーは、これまでも「ヴァーチャルな商品」 を受け入れてきた。彼らは今は、 ARやブロックチェーンなどの新しいテクノロジーや、 持続可能な消費拡大を期待している。また、 コロナ危機がconverge(収束)し、 ヴァーチャル商品でも「本物のステータスシンボル」 になり得るという認識が、 他の業界や他の属性の人たちにも浸透することに期待している。
リアルなモノでなく、ヴァーチャルなモノでも「ステータスを表現できうる」という世界観が浸透していくでしょう、という記事です。
「beforeコロナ」の世界でも、すでに使い古されたように
・モノからコトへ
・クルマはもはやステータスではない
・ブランド品すらステータスではなくなっていく
という流れは「ほぼ確定」していましたね。
ところが、この記事の論点としては
・モノはやっぱりステータスシンボルになりうる
・ただし、リアルな世界ではなくヴァーチャルな世界でヴァーチャルなモノがステータスシンボル化していく
という点が特徴的ですね。
事例としてあがっているのが、ヴァーチャルファッションアプリの
DREST(https://www.drest.com/)です。
特徴としては
・アバターに着せ替えを楽しむゲーム
・着用するファッションは実際に存在するアイテム
・ゲーム内で「他者からの評価」を確立していく
・ファッションアイテム(ゲーム上のアイテム)は実際の有名ブランド(各種)が提供
・他人のアバターが着ているブランドの服を「いいね!」と思ったら、実際に実物を購入できる→EC連動されている
ヴァーチャルな世界でブランド品を身に着けながら「評価」を獲得していき、ヴァーチャル世界の「ステータスシンボル」性を煽っていく仕組みと、リアル世界でそのブランド品を身に着けたい場合はアプリ内でそのまま購入できる、という2本柱の「ゲームであり、アパレルEC」です。
ヴァーチャル世界での「ステータス性」を、いかにリアルな世界に「持ち込むのか?」という工夫と、リアルな世界に「持ち込まなく」てもオンライン上のヴァーチャルな世界で楽しめる仕組みを「融合」する試みは、早晩メジャーな取り組みになっていくでしょう。
本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。
小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)