【GlobalPicks/vol.122】コロナ後の世界(No.2)

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜
著者:小出 紘道



引き続き「シリーズ コロナ後の世界(No.2)」をやっていきます。

Accenture(アクセンチュア)のwebから「経営サイドはwith コロナの環境下でどのようにビジネスを再開させるべきか?」についての論説を拾ってきましたので、紹介していきます。

今回の記事はコレ↓

COVID-19: 5 priorities to help reopen and reinvent your business
COVID-19:ビジネスを「再開」し「再発明」 するために優先すべき5つのこと

[https://www.accenture.com/mu-en/about/company/coronavirus-reopen-and-reinvent-your-business]

ただビジネスをreopen(再開)するのではなく、ビジネスをreinvention(再発明)することこそが重要だ、と言っています。
で、reinventionのためには、経営サイドもしくはリーダーサイドとして下記の5つの「大事なこと」があるよ、という論説です。

1. Put People First
2. Design Spaces That Work
3. Solve in Phases
4. Commit to an Elastic Cost Structure
5. Get Future-Ready

4.Commit to an Elastic Cost Structure(弾力性のあるコスト構造にすべき)
Shift from rapid cost reductions to building a resilient cost management mindset, and from balance sheet protection to long-term investment.

「急速なコスト削減」から「resilient(弾力的) なコスト管理のマインドセット」への切り替えをし、 「balance sheet (貸借対照表)の保護」から「長期投資」への切り替えをしよう。

 

旧来、経済苦境下では「削減できるコストはすぐに削減、ただし、長期的な視点は一旦度外視」という対応の仕方が一般的でしたね。
ここで提案されているのは、経済の状況によって「弾力性」をもって「長期的な視野」を持つことで、コストを「カット」ではなく「マネジメント」しましょう、ということのようです。

今回は「いつか役立つかも英単語」として、elasticとresilientを取り上げたいと思います。

elastic(エラスティック):弾力性のある/伸縮自在の
resilient(レジリエント):弾力性のある/すぐに元気になる

ともに「弾力性のある」という意味合いで、「変化に対応できる」とか「ダメージをうけても回復が早い」というニュアンスで使われます。
数年前くらいから「レジリエンス(resilience)」というワードが「人間」に対して使われるようになってきてますね。
「打たれ強い」とか「やられても回復が早い」という意味合いですね。

もとい。コスト構造をelasticとかresilientにしておくマネジメントって、要するに
・業績悪かったらボーナスやインセンティブをカットする
・正規よりも非正規社員の比率をあげておく
・レイオフを随時活用する
ということじゃないんですかね???結局。

ということで、個人的にはこの
「Commit to an Elastic Cost Structure(弾力性のあるコスト構造にすべき)」
は腹落ちしてません。。。

まあ、
僕の頭がelasticではないだけかもしれません。
なお、
僕の心はresilientだと思います(笑)

 


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報

小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)

◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ
代表取締役社長
http://citation-sp.co.jp

◆株式会社シタシオンジャパン
取締役会長
http://www.citation.co.jp

◆株式会社 イー・ファルコン
取締役
http://www.e-falcon.co.jp

<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた)
・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった)
・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった)
・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった)
・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)

 

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