【vol.219】2022年マーケティングにインパクトをもたらす15のトレンド⑧

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


先週に引き続き「マーケティング領域」の話です。
記事は、Forbesから「2022年のマーケティングトレンドTOP15」を紹介します。

今週の記事はコレ

15 Top Trends That Will Impact Marketing In 2022
2022年マーケティングにインパクトをもたらす15のトレンド
(https://www.forbes.com/sites/forbesagencycouncil/2022/01/14/15-top-trends-that-will-impact-marketing-in-2022/?sh=66e258ef6f0c)

先週に引き続きトレンドを読んでみます。

11. Alternative Targeting Solutions
代替的なターゲティング手法

With the deprecation of third-party cookies set for 2023, marketers will be testing alternative targeting solutions, such as people-based targeting, throughout 2022.

2023年に来る「サードパーティのCookie廃止」に伴い、マーケターは2022年のうちに、人ベースのターゲティングなどの代替ターゲティング方法を模索する。

あまり詳しくはないですが、「GoogleがChromeブラウザでサードパーティCookieを2023年には廃止する」という例のやつですよね、きっと。
要するに、どのサイトでも同じような広告で追いかけ回されていた個人ユーザーを「煩わしいターゲティング広告から解放」する、という動きですね。

個人から見ると「煩わしいターゲティング広告」ですけど、企業からすると「手軽に広告爆撃できる都合の良い方法」だったわけで、これを可能にしていたサードパーティCookieが2023年には廃止されるのですね。
各企業は「代替となるwebターゲティング方法」を2022年中に開発しなければならない、と理解しました。
確かにそうですね。

12. A Massive Shift In Who Conducts Research
市場調査を行う人が大きく変化

In the insights industry, we expect to see a massive shift in who is conducting research activities. Accelerated by both the Covid-19 pandemic and increasingly user-friendly technology, the barriers to market research have been drastically lowered.

インサイト業界(マーケティングリサーチ業界)において、市場調査を実施する人が大きく変化すると予想される。Covid-19のパンデミックと、急速に便利・簡単になった技術の両方によって、市場調査を実施する障壁は大きく低下する。

「市場調査会社(リサーチエージェンシー)に頼まなくても、企業の担当者が自らDIY的に市場調査を行う時代になった」という主旨だと思いますが、この「説」って今に始まったことではなく、10年前くらいから言われてた「説」です。

安価で便利なサービス・ツールが提供されて「誰でもリサーチ可能」な世界に、既に10年くらい前からシフトしています。でも、結果的には「未だに、専門のエージェンシーが市場調査を主体的に実施している」構図に変わり映えしていないと見えます。
「なぜか?」は、インサイト業界に身を置く人間として、実はちょっと「知っている」のですけども、秘密にしておきます(笑)

著者の他の記事を見る


「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
著者ページへ

感想・著者への質問はこちらから