【vol.300】2023年に流行った「仕事」に関するバズワード10③

GlobalPicks 〜海外の情報を読み解いて、ビジネスに付加価値を投薬する方法〜 著者:小出 紘道


引き続き「働き方」とか「仕事」について、昨年世界的(西洋世界)に流行ったバズワードに関するBBCの記事を取り上げたいと思います。

今週の記事はコレ

(https://www.bbc.com/worklife/article/20231219-ten-work-buzzwords-that-took-over-in-2023)
Ten work buzzwords that took over in 2023
2023年に流行った「仕事」に関するバズワード10

1.Lazy girl job
2.Summer of strikes
3.Authentic
4.Bare minimum Mondays
5.Coffee badging
6.Hush trips
7.The Big Stay
8.Personality hire
9.Rolling recession
10.#WorkTok

 

先週は「Summer of strikes」についてでした。
今週は、発見の少ない「Authentic」を飛ばして「Bare minimum Mondays」の原文を読んでみたいと思います。

Bare minimum Mondays(必要最低限の月曜日)

Last year, TikToker Marisa Jo Mayes offered a cure for the “Sunday Scaries” – the sinking feeling the day before returning to work after a weekend off. Instead of diving into tasks headfirst, Mayes suggested workers embrace “bare minimum Mondays”, treating the first day of the week as a gradual re-entry.

昨年、TikTokerのマリサ・ジョー・メイズは、「日曜日の恐怖」、つまり週末の休暇を終えて職場に戻る前日の沈んだ気分の治療法を提案した。メイーズは、仕事に真っ先に飛び込むのではなく、週の初日を緩やかな再出発の日として扱い、「必要最低限の月曜日」を受け入れることを提案した。

“Sunday Scaries” (日曜日の恐怖)という言葉があるんですね。日本では「サザエさん症候群」と呼ばれる「あの感じ」ですね。
やっぱり洋の東西を問わず「日曜日に月曜以降の仕事のことを考えると憂鬱」なんですね〜。

で、その”Sunday Scaries” に対する心的マネジメントが”bare minimum Mondays”という考え方のようです。
週の初日は「最低限」だけやって、ゆっくりスタートしようぜ、という考え方ですね。

The term’s popularity blew up this year, with more than three-million TikTok searches as of this writing. While it may have something in common with quiet quitting, the term also reflects a new mood toward work, where the demands for hybrid arrangements and the push for a four-day workweek reflect employees’ desire for better work-life balance.

この言葉の人気は今年爆発し、この記事を書いている時点でTikTokの検索数は300万を超えた。この言葉は、静かな退職と共通しているかもしれないが、仕事に対する新しいムードも反映している。ハイブリッドな勤務形態への要求や週休4日制の推進は、より良いワークライフバランスを求める従業員の願望を反映している。

この”bare minimum Mondays”にしても、少し前に流行った”quiet quitting”(静かな退職)にしても、「新しい働き方(や考え方)」を如実に反映しているバズワードですね。

ここ最近の「new mood toward work(働き方に関する新しいムード)」なのでしょうね。
世界は随分変わりましたね。

日本でも「神格的な扱いを受けていた芸能事務所」が解体に追い込まれ、「お笑いの神様と賞賛されていた人」が一転大非難の対象となったり、明らかに「new mood」の時代になってきました。

「憂鬱な月曜日(と日曜日の恐怖)を提供してしまうような会社」は、この「new mood」に呑み込まれていずれ消えてなくなるのかもしれませんね。。。

もしくは、この「new mood」に対抗するような「another mood」が形成されるのでしょうか?

 

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「本コラムと、本業ビジネスとの関係」(著者・小出紘道より)

本業ビジネスでは「マーケティング&戦略コンサル」の仕事と、「高付加価値情報提供サービス」の仕事をしています。本コラムは後者の「高付加価値情報提供サービス」の初級編としての入り口となればいいな、と思ってます。世界の誰かが”既にかなり研究したり、結論を出している”にも関わらず”日本では流通していない数値情報や文字情報”がたくさんあります。それらの情報を、日本のマーケットにフィットするように編集・分析すれば「競合他社」や「競合他者」を出し抜ける可能性が高まります。法人向けのサービスとなっていますので、詳細はFace to Faceでお伝えしますね。

著者情報


小出紘道 (HIROMICHI KOIDE)
◆株式会社シタシオン ストラテジックパートナーズ 代表取締役社長 http://citation-sp.co.jp
◆株式会社シタシオンジャパン 取締役会長 http://www.citation.co.jp
◆株式会社 イー・ファルコン 取締役 http://www.e-falcon.co.jp
<いわゆる経歴>
・2000年 株式会社東京個別指導学院に新卒で入社して、11ヶ月だけ働いてみた(→早めに飽きた) ・2001年 イギリスに行って、University of Londonで経済と国際関係を学んだり、Heriot-Watt Universityで経営学(MBA)をやってみた(→めちゃくちゃ勉強した)。この間に、イギリス人の友人とロンドンで会社を作ってみた(→イマイチだった) ・2003年 シタシオンジャパン社でマーケティングをやり始めてみた(→ろくにエクセルも使えなかった) ・2007年 シタシオンジャパン社の代表取締役社長になって経営をやってみた(→やってみてよかった) ・2018年 シタシオンジャパン社の社長を仲間に託し、引き続き会長としてコミットしつつも、シタシオンストラテジックパートナーズ社を設立してみた(→今ここ)
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