このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。
未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。
ー 第55回 「エコ商品って買いたくなりますか?」
大きな声では言えませんが、私にはエコ商品が刺さりません。
私は、資源の無駄遣いは嫌いだし、食べ物を残すことにも抵抗があります。自分で言うのもなんですが、どちらかと言うと環境には配慮してきた方だと思います。
でも、エコ商品の宣伝コピーからは“照れ”というか、“善いことをしている”と言う気恥ずかしさを感じ、どうも商品に手が伸びません。
環境意識が高いと言われるZ世代(10代男性) と話す機会がありました。いわく「意識の高い人もいるけど、高いエコ商品を買う余裕がない。」それも本音でしょう。
「環境に優しい」との広告に不感症ぎみの私ですが、ついつい買ってしまったエコ商品があります。それが「もぐカップ」です。
https://mogcup.shop/
商願第2020-116841号(出願人:アサヒグループホールディングス株式会社)
【商標】もぐカップ
【指定商品/役務】果実飲料などを飲用するための食べることができるカップ、果実飲料などを飲用するための食べることができるカップ形状のじゃがいもを主原料とする加工野菜 など
もぐカップは、お菓子でできた食べられるカップです。主原料はジャガイモでんぷんで、冷たい飲み物であれば1時間程度は入れっぱなしでも問題ありません。
思わず買ってしまった理由は、「子供が食事をするキッカケ作り」と「洗い物をしないで済むこと」です。食事の前は、遊びに夢中の子供を食卓に着かせることに苦労し、食事後は食器洗いの仕事を片付けなければならない。どこの家庭にもある光景ですよね。もぐカップでこれを解消したい。結局は親のストレス軽減、家事を楽したいといった理由です。
ゴミも水の使用量も減らす「もぐカップ」ですが、私の場合はエコよりエゴ(自分のこと)が理由で購入ボタンをポチっとしたのでした笑。
■未来コンパスが指すミライ
「包装・容器にはお宝が眠っている」、最近そう考えるようになりました。
第34回のコラムで紹介したパウチ容器もその一例ですが、メジャーどころを思い浮かべるだけでも「生醤油の密封ボトル」や「フェイスマスクの大容量箱」があります。前者のボトルは空気に触れない構造で醤油の鮮度を保ち、後者の容器は消費者が気兼ねなく普段づかいできると言うユーザ行動の変化にまで繋がりました。
容器や包装品は皆さんそれぞれの業界においても、新しい収益を生む力があるのではないかと、このところ特に注目しています。
この記事を書いた人
八重田 貴司(やえだ たかし)
外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。
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