第113回「PayKey」

このコラムについて
世の中の情報は99%が「現在」または「過去」のものでしょう。たった1%の未来情報をつかめる人だけが、自分のキャリアやビジネスを輝かせるのです。でも、未来情報なんか手に入らないよ!と思ったアナタ。ご安心を。もしアナタが古い体質の会社に勤めているなら超ラッキー。そんな会社の経営者ならビジネスがハネるかも。

未来コンパスが、あなたの知らない未来を指し示します。

 第113回  「PayKey」

うちの会社はコロナの影響でまだ在宅勤務が推奨されていますが、一方で、同僚との飲みやゴルフといった日常が少しずつ戻っています。
そして、会社に行かずとも LINE PayやAmazonギフトカードによる“送金”をすることで、対面せずに飲み代やゴルフ場までの交通費を後日精算することも可能です。便利になったものですね。
こういったデジタル上の個人間送金は今後ますます普及することが確実視されていますが、そのトリガーとなりそうなアプリを見つけました。PayKeyです。


商標登録第6319425号(権利者:ディセントラライズド モバイルアプリケーションズ リミテッド)
【商標】

【指定商品/役務】
電子決済の送信用・受信用及び処理用のコンピュータソフトウェア、支払代金の電子決済 など


未来コンパスが指すミライ

LINE PayやAmazonギフトによる送金の場合、送金用リンクやギフト番号を別のチャットで送ったり、銀行口座からチャージする必要があったり、あるいは、チャージ残高を銀行口座に出金したり(戻したり)といった不便さがあります。
私はPAYPAYとLINEPAYユーザーでしたが、銀行口座に出金するのが面倒で、数百円がそのまま塩漬けになっている状態です。少額とは言え損した気分です。

さて、PayKeyは、メッセージアプリ上で送金を可能にするアプリです。
PayKeyが有効になると、たとえば、Facebook MessengerやTwitterなどのキーボード上に$ボタンが表示され、その支払ボタンから送信相手を選んで、金額を入力すれば、送金完了という手軽さです。SNSプラットフォームで友人との会話を楽しみながら、別アプリを立ち上げることなく、お金の受け渡しが完了できるのです。
しかも、PayKeyと連携している銀行(のアプリ)から送金がされるため、チャージや出金の必要がありません。ここは重要な差別化ポイントです。
加えて、銀行がアプリ間の統合を行うため、ユーザーはPayKeyアプリをインストールする必要がなく、初期設定の手間がかかりません。有難い限りです。

送金の様子はこんな感じです。

ちなみに、日本においては、SBIホールディングスとの合弁会社「SBI PayKey Asia株式会社」が設立され、販売と導入支援をしています。ユーザーとしても早く使いたいですし、産業の観点からも、海外(4年前のアメリカでMessengerによる送金を目にしました)との差を早く埋めてほしいところです。

 

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 この記事を書いた人  

八重田 貴司(やえだ たかし)

外資系企業/法務・知財管掌。弁理士。
会社での業務とは別に、中小・ベンチャー企業への知財サポートをライフワークとする。クライアント企業が気づいていない知的財産を最大化させ、上場時の株価を上げたり、高値で会社売却M&Aをしたりと言った”知財を使って会社を跳ねさせること”を目指す。
仕事としても個人としても新しいビジネスに興味があり、尖ったビジネスモデルを見聞きするのが好き。

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