「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第25回 チケット制度が成功するカギは、価値を伝えるコミュニケーション力

そうなんです。そしてチケットを使い切るまでは基本的にずっと通ってくださる。ビジネス的に見ても、最初の段階でまとまった金額をお支払いいただくことになるので、一見するとキャッシュフローがよく見えますし。

ああ、そうか! 岩上さんのところのチケットは、単一メニュー用じゃないですもんね。いろんなメニューに対応させて、なるべく早くチケットを使い切ってもらえるようになっていると。……でもむしろ不思議です。他の美容室も岩上さんのお店のような仕組みにすればいいのに、なぜしないんです?

例えばウチのチケットは12枚綴で6万円なので、1枚あたり5000円になります。例えば6000円のカットをチケット1枚にすると1000円安くなる。これは許容範囲だと思うんです。でも9000円のメニューをチケット一枚にしたらどうなります?

そういうことなんです。ここのバランスを取らなきゃいけないんですが、先に値段が決まっていると限度がある。つまりある意味、「チケット制度ありき」でメニューの値段を決めなくてはいけないんですよ。でも普通の美容室ってそもそもそういう発想がありませんから。

そうなんです。ウチはそのあたりをしっかり考えて値段設定も行っています。その上で「なぜこの金額なのか」「この技術の価値は何なのか」をお客様にしっかりお伝えする。金額とメニューの価値、両方に納得感があれば、お客様は気持ちよくチケットを消費してくれるんです。

ははぁ…なるほど。でもそれは、お客さんとしっかりコミュニケーションを取れる岩上さんだからこそできること、という感じもするんです。やはりすべての根っこにあるのは「お客さんとのコミュニケーション」で、美容師さんたちはまずこれを身につけるべきなんでしょうね。

そうですねぇ。多くの人が「コミュニケーション」を「雑談」だと捉えているのか、そこから「提案」まで転換できないんですよ。それこそ商品説明をし始めた瞬間に声のトーンまで変わっちゃって「営業姿勢」になってしまう(笑)。

なるほどなぁ。勉強になります。岩上さんの提案の技術やコミュニケーション方法を教わりたいという方は、こちらにお問い合わせください!
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。