「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第42回 ハウオリで「若々しさ」を維持し続けられる理由

2014年頃からやり始めたので、もう丸10年ですね。

ハウオリを続けることで、抜け毛が減ったり、伸び切らずに途中で切れてしまっていた毛がしっかり伸びるようになったりします。そういう意味では仰る通りですね。ただ前提として、1本の髪の毛の寿命って、だいたい5年なんですよ。

そうなんです。毛根から生えてきて、成長期、退行期、休止期というサイクルを経て、役目を終えるんです。でも毛根自体が死んでしまうわけではないので、また新たな髪の毛が生えてくるわけです。ただね、髪の毛とは別に、毛根や頭皮自体もどんどん老いていくわけですよ。

白髪は気にされる人が多いですからね。特に根本が目立っちゃうので、美容師も頭皮ギリギリのところまで薬剤を乗せるんですね。そうすると、やっぱり多少頭皮にも付いちゃう。結果、本来は弱酸性の頭皮が、白髪染めの薬剤によってアルカリ性に傾いてしまうんです。

簡単に言うと、弱酸性は「引き締まっている」状態で、アルカリ性は「膨潤(ぼうじゅん)」といって皮膚がたるんだ状態。つまりアルカリ性になると頭皮がたるんでいってしまうんです。

そうそう。とはいえ、そういう専門店って基本的には安さと回転率を売りにしているので、その点ではアンマッチかなぁとも思うんです。ハウオリはロットを巻いたりスチームを当てたりして、どちらかと言えばじっくりゆっくりやる施術なので。

なるほどなぁ。でももしも「他のカラー専門店とは差別化をはかりたい」という風に思っていらっしゃるオーナーさんがいれば、一度岩上さんにご相談されてみるといいかもしれません!
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。