「遊んでいるかのように働きたい」をモットーに、毎日アロハシャツ姿で働く“アロハ美容師”こと岩上巧さん。自身が経営するヘアサロン「mahaloco(マハロコ)」には、岩上さんしか実現できない<ココロオドル髪型>を求め多くのお客様が訪れます。その卓越したビジネスセンスの秘密に、ブランディングの専門家・安田佳生が迫る対談企画です。
第7回 髪から始まるパーソナルブランディング

今回は、「マハロコ」で日々お客様に接しておられる岩上さんに、パーソナルブランディングについてお伺いしたいと思います。

以前岩上さんが「すべてはパーソナルブランディングなんだ」って仰っていたんですが、それについて深堀りしたくて。単に髪型を選ぶだけじゃなく、「自分のブランディングをするんだ」という発想が大事ということですかね。

ええ。「自分はこういう人間でありたい」「こういう人生を歩んでいきたい」という想いの部分と、その人自身が持っている「持ち味」が重なるようなスタイルを見つけるってことですね。それを提案し、一緒に作り上げていくのが僕の仕事で。

そうそう。要は「過去の(いい状態に戻す)スタイリング」なんです。これをやる美容師さんは非常にたくさんいらっしゃいます。一方で、「未来に向けたスタイリング」を目的に来られる方もいらっしゃるわけです。

ええ。僕もそう思って聞いてみたんですよ。役人さんとでも結婚するの? って。そうしたら旦那さん側のお父様が警察関係の方だと。僕は「そっか、じゃあそのお父さんに認めてもらえるような髪型にするのがいいかもね」と。

うーん。割と多いと思いますね。特に自分で事業をやっていたり、副業を頑張っている人は全員意識してると思います。例えばヨガのインストラクターになる人は、髪型も服装もヨガインストラクターっぽいですよね。そもそも好きが高じてなっている人が多いというのもありますけど。
対談している二人
岩上 巧(いわかみ たくみ)
アロハ美容師/頭髪改善特許技術発明者/パーソナルブランディングプロデューサー/株式会社 OHANA 代表
美容専門学校卒業後、都内のサロンに就職するも、オーナーと価値観の違いから大喧嘩し即クビに。出身地である水戸に戻り実家の美容室で勤務しながら技術を磨き、2008年自身のヘアサロン「mahaloco(マハロコ) 」をオープン。結婚式のプロデュースやイベント企画なども行うパーソナルブランディングプロデュースサロンとして人気を博す。2014 年、髪質改善技術「美髪矯正 hauoli®(2021 年特許取得)」を開発。「まるでハワイで暮らしているように」をテーマに、毎日アロハシャツを着、家族・仲間・お客様と共にハワイアンライフを満喫中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。