お医者さんは、なやんでる。 第31回 「医療もキャッシュレスの時代」

第31回 「医療もキャッシュレスの時代」

お医者さん
お医者さん
(テレビを見ながら…)まったく、キャッシュレスキャッシュレスって、よくわからないな。便利なのかもしれないが、なんとなく信用できないというか…。
お医者さん
お医者さん
若いスタッフにそう漏らしたら「うちのお爺ちゃんだってもうキャッシュレスですよ」なんて言う。うーん、私は遅れているのだろうか。
まあ、今は政府が率先してキャッシュレスを推してますからねえ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
そうなんだよ。ニュースでもバラエティでもキャッシュレスキャッシュレスって。日本語に訳したら「現金無し」じゃないか。まったく訳がわからない。
お医者さん
お医者さん
って、君は一体誰だ。
ドクターアバターの絹川です。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしています。
絹川
絹川
先生くらいの年代だと、やっぱり現金が一番!という感覚が強いですよね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
まあねえ。何しろ昔は電子マネーどころかクレジットカードすらなかったんだから。いきなり「現金は古い!」なんて言われても困っちゃうよ。
でも先生、今や医療機関でもキャッシュレスの導入が進んでいるのはご存知ですか?
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え?そうなの? コンビニとかだけじゃないの?
ええ、今となっては逆に、電子マネーがまったく使えない場所のほうが少ないくらいです。そしてその流れは確実に医療の世界にも来ています。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ふうん、そうなんだ。…でも、導入するのも大変そうだしさ。
いや、それがそうでもないんですよ。ここ数年で、かなり簡単になっています。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
…そうなの? いやでもさ、決済手数料とか高そうだし。それに専用の機器も買わないといけないんだろ?
今はiPadアプリの無料のPOSレジとか、それと連携する決済端末とかもあります。おそらく先生が考えているほど高い買い物ではありませんよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
…いやそうは言ってもね。そもそも電子マネーっていうのは、その場で支払ってもらえるわけじゃないんだろ? どこかの業者に一回お金がいって、こちらの手元に振り込まれるのは何ヶ月も後っていう。
いわゆる「支払いサイト」というやつですね。最近は毎週振り込んでくれるサービスもありますよ。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
…そうなの? いやでも、そもそもの話、導入するメリットはどこにあるんだい? 別に今まで通り、現金商売のままでいいじゃないか。
いえ、そこは認識が違います、先生。メリットがあるからキャッシュレスを導入するというより、既に世の中は「現金しか使えない」ことがマイナスイメージになりつつあるんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
え? そうなの?
ええ、だからこそ早めに導入し、患者さんのユーザビリティを上げておくことが重要なんです。現金がいい患者さんは今まで通り現金で、電子マネーがいい患者さんは電子マネーで。そういう選択肢を用意することで、売上の取りこぼしをなくすということです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
なるほど…つまり、これからは様々なタイプの患者さんに対応していく必要があるということか。まさに「多様化」の時代というわけだな。
仰るとおりです。それにきっと先生自身も、使ってみたらハマりますよ。本当に便利ですから!
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
…そこまで言うなら、考えてみようかな。しかし若いスタッフに教えてもらうのもちょっと恥ずかしいな。君に相談したらいろいろ教えてくれるの?
もちろんです!お任せください!
絹川
絹川

 

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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