「ロシアとウクライナの違い」〜お医者さんは、なやんでる。 第87回〜

第87回 「ロシアとウクライナの違い」

お医者さん
お医者さん
考えてみれば、一昔前に比べて「医者の威厳」のようなものが失われている気がするな。昔は「先生、先生」と尊敬されたのに、今はどうだ。
お医者さん
お医者さん
原因の一つは、間違いなくインターネットだろうな。皆が知らない情報を知っているからこそ医者は尊敬された。でも、何でも情報共有される時代になった今、その価値は下がり続けているってことか。
まさに今のロシアとウクライナみたいですね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ん……ロシアとウクライナみたい、だって? いきなり何だね君は。
はじめまして、ドクターアバターの絹川です。お医者さんの様々な相談に乗りながら、「アバター(分身)」としてお手伝いをしている者です。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ふむ。今はそんな仕事があるのか。…それにしても、どういう意味だね? 医者が尊敬されなくなったって話が、どうしてロシアとウクライナなんだ。
先ほど先生は仰っていましたね。皆が知らない情報を知っているからこそ医師は尊敬されたんだって。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ああ。今は手元のスマホで検索するだけで、どんな情報だって手に入ってしまう。これじゃなかなか医師の威厳は保てない。
そこです。まさにロシアはそういう考えから、情報を隠すという手段に出た。国民に対して情報を制限することでコントロールしようとしたんです。
絹川
絹川
一方のウクライナはどうかというと、ほとんど真逆の戦術です。とにかくどんどん情報を発信することで、国民、そして世界を味方につけた。ゼレンスキー大統領の自撮り動画も話題になりましたよね。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
ああ……なるほど。確かに対照的だな。
インターネットは既に生活の一部になっています。これが廃れることは考えづらいですから、やはりここはウクライナ式に「情報をどんどん発信する」というやり方で勝負していく必要があります。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
いや、そうは言っても、情報発信なんてしたことないし。
そうですね。そういった病院がまだまだ多いと思います。だからこそ、他がやっていないうちに始めるほうがいい。
絹川
絹川
先生が仰るように、今は何でもネットで調べる時代です。「とにかく近くの病院に」ではなく「ネットで調べて良さそうな病院を探す」患者さんが増えてきています。だからこそ、ネット上にメッセージを置いておくことが重要なんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
確かに、それはその通りだ。やったことがないからと行動しないのは損だな。
その通りです。しかもSNSなどの発達もあって、今は情報発信にお金はかかりません。やらない手はないんです。
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
情報を遮断して集客するんじゃなく、情報を開示して集客する時代ってことか。
まさにそういうことです!
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
しかし、情報発信と言っても、どんなことを言えばいいのかわからないな。
それは病院ごとに企画を行う必要がありますね。よろしければそういった相談にも乗りますよ!
絹川
絹川
お医者さん
お医者さん
おお、本当かね。ぜひ一緒に考えてもらいたいな。
お任せください!一緒にいい発信方法を考えていきましょう。
絹川
絹川

医療エンジニアとして多くの病院に関わり、お医者さんのなやみを聞きまくってきた絹川裕康によるコラム。


著者:ドクターアバター 絹川 裕康

株式会社ザイデフロス代表取締役。電子カルテ導入のスペシャリストとして、大規模総合病院から個人クリニックまでを幅広く担当。エンジニアには珍しく大の「お喋り好き」で、いつの間にかお医者さんの相談相手になってしまう。2020年、なやめるお医者さんたちを”分身”としてサポートする「ドクターアバター」としての活動をスタート。

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