こんにちは。安田佳生のゲリラマーケティング。ナビゲーターの栃尾江美です。
金子……何事も結果オーライ、だなあ、と思います。金子亜佑美です（笑）
安田佳生です。
なんでちょっと笑ってるの（笑）
金子猫だっペが面白くて。
収録前の雑談がね（笑）
金子いやぁ、すみません（笑）いきましょう！はい！
はい。じゃあ、今回の質問を読みたいと思います。40代・会社員の方からです。安田さん、栃尾さん、金子さん、こんにちは。
こんにちは。
金子こんにちは。
こんにちは。毎週楽しく拝聴しております。ワイキューブの社長時代からの、安田様のファンです。著作やYouTube、すべて拝見しております。「自分を磨く働き方」は何回も読ませていただきました。私は医療機器ディーラーの会社で営業をしている40代男性です。安田様は自分で「なりわい」や会社をつくることをお勧めしていらっしゃいます。私も今後は、サラリーマンで生活していくことは、一部の人を除き不可能になっていく、多くの人が2つ以上の仕事を持つことが普通になっていくと考えております。会社の寿命が短い、マーケットの変化が激しいうえに、縮小する日本のマーケットだけでも生き残りが困難になる、インターネットや仮想通貨などのおかげで、海外からもモノやサービスが入ってくる。私は親が公務員だったので、自営業や個人事業を運営するイメージができません。そこで、安田様が社長ではなくなってから、どのように起業していったのかを、2回から3回のシリーズで解説していただけないでしょうか。社長として人生を歩んでいた安田様が破産して、ゼロから年収1,500万までどのように復活されたのか、多くのメルマガ読者が、興味があるのではないでしょうか？ゼロといっても、生活必需品と、現金約100万円と、お気に入りのワインは残っていたと思いますが、大金を使ってなぜ冊子のような名刺をつくったのか、などの解説も入れてお願いできたら幸いです。社会保険や国民年金、国民健康保険をどうしたのか、自己破産した翌月からの生活費をどのようにやりくりしたのか、かみ砕いてお話をいただけると参考になる部分が多いと思うので、よろしくお願いいたします。ということです。
金子えーっ、めっちゃ知りたがってる！
なかなか壮大な質問です。
金子めっちゃ知りたがってる（笑）
2回から3回シリーズで、みたいな。
金子2回3回で？
がんばって1回で……ね（笑）
（笑）
金子（笑）
そんな2回も3回もやるほどの内容はないんですよね（笑）
そうですか？
うん、そうですね。ゼロからどうやって1,500万になるかっていう……僕、創業社長だったんで、もともとゼロだったんでね。そういう意味では、まあ、慣れてるちゃあ慣れてるんですけど。
ほお。
会社がなくなったときは、えーと、まず、もとの会社の仕事を1年間手伝ってたんですね、事業移転するの。それでちょっと給料をもらって、でも、それだけじゃ生活できなかったんで、メルマガとか、いろいろやったけど稼げなくて、いちばんは講演の講師でしたね。
金子ふーん。
あ～。
講師1回25万から30万ぐらいで引き受けてですね、月2回ぐらいやると生活していけるわけですよね。
金子おー。
講演は営業したんですか？
いや、営業しても講演ってなかなか取れなくて、講師サイトにも登録したけど一切紹介来なくて。「私、社長ではなくなりました」っていう、会社がつぶれたときの本を書いてたんで、だから、「会社がつぶれた話をしてほしい」っていう依頼は結構来たんですよ。
本のおかげでというか。
はい。で、自分としても、いままで「こうやったらうまくいく」みたいな本を書いたりしてたんで、つぶれていきなりダンマリっていうのもよくないなと思って、自分なりに「なんでつぶれたと思ってるのか」っていう解説を、ざんげじゃないんですけど、人生の整理も兼ねて1・2年ぐらいやろうということで、まじめにこれをやりまして、そのときにその名刺つくったんですよ。
ああ、はいはい。
現金100万円じゃなくて、99万円だけ現金残してくれるんですね、生活していくために。そのうちの50万を使って28ページの名刺をつくり、1冊500円だったんですけど、だから、ひとりと名刺交換すると500円が出ていくわけですけど、だけど、講演でそれを配ったことで講演依頼がどんどん増えて、当面の生活はしていけたって感じですね。だけど、結構貧乏でしたよ。
ふーん。
家がまずね、自己破産したんで、貸してもらえないわけですよ。金融機関に信用がないから。
ああ、そうなんだ。大家さんが「だめですよ」って言うってことですよね。
はい。で、唯一URさんが貸してくれたんで、だから、いまでもURに住んでますし。
あ、恩を感じて、ってことですか？
いや、そんなことはないです。URは快適なんで。
そんなことないんだ（笑）
で、とにかく3・4年は、なにひとつ買い物しなかったんじゃないですかね。
奥さまが働いてらしたんですよね。
そうです。奥さん働いてたけど、そんなに稼いでなかったんで。
ふーん。
でも、会社つぶれて落ち込んでたんで、奥さんが自分が働いてコツコツためた貯金で、旅行とか連れていってくれましたね。
すごーい！
金子まあ！すばらしい方！
あとは、クレジットカードがつくれないんで、奥さん名義で、新幹線乗るためのカードをつくってもらったりとか。
あ～。
金子いいっすね。
あとはね、会社つぶれた話で一生食ってけるとは僕も思ってなかったんで、ずっとやりつづけるわけにいかないし、その間に、なんか稼げる仕事を見つけなきゃなっていうことで、まずは「自分に会いたい人はいるんだろうか？」っていうことで、「こだわり相談ツアー」っていうのを始めたんですね。
ああ、まずそれなんですね。
ええ。ご飯をおごってくれたら、経営の相談でも、どんな相談でも……最初は経営相談だけじゃなくて、人生相談でも、会社がつぶれた相談でも、なんでもいいから乗るよと。これはですね、現実的な話をすると、外食するお金がなかったんですよ。おごってもらわなければ、割り勘でも食事できないぐらい貧乏だったんですよ。
なるほど。
「それでも僕に会いたい人いるかな」っていうことでやったんですけど。
ふーん。
金子おぉ。
そしたら「あ、おごります」っていうことで、「会いたいです」っていう人が最初の年だけで、どんぐらい来たのかなあ、週に多いときは3人ぐらいと会ってたから。
すごい。
金子えーっ、すごい！
結構な数来たわけですよ。で、とにかくお金はなかったけど、食べるには困らなかったりする。いろんな人が食べさせてくれるから（笑）
しかも安田さんがセレクトするお店ですもんね（笑）
そうなんですよ。
金子おいしいやつ。
おいしいやつ（笑）
まあ、人によりますね。1回目は相手がお金持ちかどうかわからないんで、「だいたい2人で合わせて予算が3万から5万です」って書いてたんですけど、合わせて1・2万ぐらいになる店をチョイスしてました。それで、そのなかに経営者さんもいっぱいいて、「こういうのを手伝ってくれない？」みたいなので顧問の仕事が増えていき、顧問っていっても、話聞いてるだけじゃ役に立たないんで、「どうやったら役に立つんだろうか」っていうことを考えて、商品をつくっていったという、そういう感じですよ。
金子ああ。
ふーん。BFSはそのあとですか？
かなりあとですね。
ああ、そうなんですね。
いちばんはじめは、「安田佳生事務所」っていう株式会社をひとりでつくったんですね。株式会社安田佳生事務所。これはね、会社がつぶれてから半年後ぐらいにつくったのかな。
はいはい。その頃見てました、ホームページとかで。
あ、そうですか。
はい。
なので、社会保険とか年金とかは払ってましたね。自分で会社をつくると、自分の給料を安く抑えとけば、保険料も年金も安く済むんで。
はい。
金子あ～。
僕は長い間会社やってましたんで、会社を持ってることのメリットっていうのをすごい感じてましたんで。
なるほど。
人はもう雇わないっていうことは決めてたけど、会社はつくろうっていうのはすぐ決めました。
稼ぎが少ないけれど、会社つくったほうがいいっていうふうにわかってた？
はい。会社つくったほうがお金稼ぎやすいし、活動もしやすいのは知ってたんで。
ふーん。
金子おぉ。
だから、すぐ会社つくりましたね。あとはね、子どもがまだ学生だったりとかして……
あ、そっか。
はい。いろいろお金が必要で、友だちとか兄弟とかに結構借金しましたね。
あ、そうなんですか。
はい。
はじめて聞いた。
どのぐらいかなあ。1,000万近かったんじゃないですかね。学費だけでも結構な。
そうですよね。
私立の高校生だったんで、まだ。で、私立の大学まで行ったんで。それを返し終わったのが数年前ぐらいですかね。
金子まぁぁ！
えっ、そうなんですね。
はい。
へぇ～。
金子ひぃぃ！そうかあ。
ええ。だから、べつにぜんぜん、そんな余裕で生活してないですよ。1,500万ぐらい稼いでても、ほとんど借金の返済に回ってたりとかね。
ああ、ぜんぜん知らなかった。
そんなんでしたよ。
ふーん。
金子いえ、なんかかっこいいっすね。
そうですね。
かっこいいですか？
金子うん。
だから、ぜんぜんお金持ってないです、ほんとに。
ふーん。
金子すげえ。
すげえ。
金子そうなんだ。
はい。という1回シリーズで終わってしまいましたが。
はい。追加で質問があれば。
金子ね。ぜひ（笑）
こだわり相談ツアーでも、って感じですかね。
金子ああ、そうですね。
そうですね。まあ、なんとかなるよと。
金子うん。
すばらしい！
いちばん重要なのは、やっぱ、奥さんの理解でしたかね。
ふーん。
金子そうだよなあ、すげーなー。
それさえあれば、なんとかなりますね。
いい話ですね。
金子めっちゃいいです。
いいですね。
金子うん。
ということで、以上です。ありがとうございました。
ありがとうございましたー。
金子ありがとうございましたー。
＊本ぺージは、2022年3月9日、ポッドキャスト「安田佳生のゲリラマーケティング」において配信された内容です。音声はこちらから
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