第20回 わび和さび -社長峠のことわざ

この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。

本日のことわざ
「光陰矢の如し」

タカコ

昨夜、身近にいる大切なひとが余命宣告をうけたと聞いて。命について、人生について、あらためて、いま考えていて・・・。

ほひほひ

それで今回はこのことわざという訳ですね。

タカコ

うん。

ほひほひ

時間は矢のようにあっという間に過ぎるという有名なことわざ。「光」は日、「陰」は月を表しているそうです。月日ってことだね。

タカコ

時間はあっという間に過ぎていくって、みんなわかってんだよ。とくに大人になるとスピードが明らかに早くなっている。みんなわかってるんだよ、命の時間は有限だって。でもさ、日々の仕事や生活に追われているとつい忘れてしまう。

ほひほひ

そだね

タカコ

だけどさ、自分が4年前にがんの宣告をうけて、治療の期間これまでの慌ただしい毎日から離れたことで、あらためて「時間=いのち」なんだって気づくことができた。

ほひほひ

病は気づきを与えてくれるよな。

タカコ

だからさ、【時間という自分の残りの命】は大切に使いたいって思ったよ。

ほひほひ

限りあるからこそ、尊い。

タカコ

うん!だから、自分が「嫌だなあ・・」って思う事はもうやめようって思った。ただ辛いだけ、しんどいだけの事はやらない。不平不満やネガティブな発言ばかりのひとからは離れるようにする。そんなことに「命」を使いたくない。

ほひほひ

そらそーだ

タカコ

美しい音楽を聴いたり、きれいな花をながめたり、楽しいことに使うんだ!これまではさ、なんかそういうことは悪い事みたいな罪悪感をもってしまいがちで・・
苦労して努力しないとダメだ!みたいな教えが多かったから、特に昭和生まれの人間はさ。

ほひほひ

不思議な事に「気分がいいことやっている」方が、本人にとってハッピーなことが起こりやすい時代になったし、いいんでないの。
人間として命ある限り、この楽しい美しい地球を思いっきり満喫してくだされ☆

タカコ

そう、ほんと人生あっという間だからさ【時間という命】を大切に使いたいと思う!

ほひほひ

Time flies.

 

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著者について

 

黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/

数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。

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