その15「1問目を解いているヒマがあるのか」

はじめに
まったくもって
わたくしごときが申し訳ございませんが、
ひとさまの行動を見て
アホやなあ とか
なんでそうなるかなあ とか、
思うときがちょこちょこありますです。

薄っすらわかってきたのですが、
これは成長したとか達観したとかではなく、
おのれが実務にがつがつ取り組める前線から
ドロップアウトしつつあるがゆえの
メタ視点(もどき)なのですよね。
精神的にも進行している老眼というか。
いやほんと
わたくしごときの自分の話で
まことにごめんなさい。

と、
言い訳をさせていただいたあとに
ちょっとだけいわせていただきますと。

「アレをやれ」といわれて
すぐ「アレをやろうとする」のって、
どうなんでしょうかねえ。

まじめなのはわかります。
若いひとだと特に、
すぐやれ、とにかくやれと教わっていたりするのもわかります。

これは
いうなれば
学生さんのテストで
開始と同時に1問目を解きはじめるのと
きわめて似ているなあと思うのです。

テストを受ける目的は
より高い点数を取る一点にあり、
そのためには
自分がその時点でもっている能力を
より効率よく発揮しなければならない。

ではまず最初の1分間でするべきは、
どの設問からどれくらいの結果を得るつもりだという
自分なりの目論見書を
設定することではないのではないでしょうか。
結果、1問目はあっさり捨ててしまうことも
成果の最大化のためには
十分ありえる選択なわけです。

「アレをやれ」といわれたとき、
その目的とは何なのか。
控えめにいっても
指示された直後に動き出すことが
最適解であることは少ないのではないかと
いわざるを得ないのではないでしょうか。

しかしこれ、
ひとによっては
方向性があっちにいって
目論見書づくりにのめりこんじゃったり、
そもそも本質的にこのテストは必要な事象なのか とか、
アホな脱線はじめちゃったりするかもなんですよねえ。

もちろんそれはこれまでのわたくし自身なんですが…

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著者自己紹介

「ぐぐっても名前が出てこない人」、略してGGです。フツーのサラリーマン。キャリアもフツー。

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