この記事について
半世紀も生きてきますと、【ことわざ】の持つ意味が、より深く染みるようになりました。昔の人はうまいこと言ったもんだなぁと、しみじみ。時代の転換期、大きく世の中が変わってゆく中でも、人やこの世の本質的な部分は、案外変わらなかったりします。結構スルドイところを突いてくるのです。
本日のことわざ
「人事を尽くして天命を待つ」
本日のことわざ【人事を尽くして天命を待つ】
おい!あと10分足らずで会社の経営計画発表会始まるぞ。ソニックシティビル行かなくていいんかいな?
あたくし、前回の最後に言ったでしょ。そうゆうこと。
フムフム、、なるほど。
この13年間、力の限りを尽くして出し切ったからね。あとはおとなしく天命に任せて成り行きを見守っていくよ。
「天命」とは天によって定められた、ひとが抗う事のできない運命。もうこれ以上やることはないという位やりきったら、あとは静かに天命を待つしかない。これって中国の『呂氏春秋』にもすでにみられる様に、古くから言われていることなんだ。
え?呂氏って、もしかしてキングダムにでてくるあの・・
そう、呂不韋。始皇8年、紀元前239年に完成した書物。秦の呂不韋が編纂させた。
そんな昔から言われていたことわざだったんだ~。
最後は運を天に任せる、、みたいな事だけども、「力の限りやり尽くして」というのが、大切なんだな。
あ~そうなんだね。ゴロゴロしてハナクソほじっているだけで天命を待っても・・
まあ、やってくるのは【相応】の事なんだな。
あ、いま経営計画発表会の写真が送られてきた。あ~新卒のみんなも頑張っているなあ。
ホントは参加したかったんじゃないの?
うう~
今日からめでたく第14期のスタートだもんね。
お陰様で13期も黒字でフィニッシュです。今回ベースアップ平均4万円だってよ。もう勝手に組織が回っているんだよ。できあがったの。それこそ【人事を尽くした】からなwww
やっとここまできた!・・という時に【天命を待つ】とは、WHY何故に~♪
周りからも言われる。何もないところから始めて、ここからやっと創業の苦労が報われるのにって。でもなんかさ・・
??
会社に復帰しようとすると、次々と病気で入院することになったり、足を骨折したり。さすがにもう、天から「行くのはそっちじゃない」と言われてる気がして。
「天」から言われる・・オマエのアタマは漫画かww
と言いたいところだけど・・
それと、全力で働けない状況なのに役員報酬をもらうというのがしんどい。借り入れもリースも全て連帯保証人だし会社の責任を全て背負っているので、役員報酬を受け取るのは至極まっとうな事だというのもわかる。悪いことではないとアタマでは理解しているけど、自分の性格的に無理なんだよ。
ほほう、それで【天命を待つ】というワケだね。
そう、抗えない運命なのかもって理解した。人生の中で、入院するほどの病気や骨折そう何度もするものではないのにさ、3年半で5回の入院と足の骨折2回。保険の請求もさすがにしづらかったよww
それで、EXITなんだな。点検もしてるしなwww
今日、参加しなかったのは体調の事もあるけど・・・きっと参加したら、みんなの顔をみたら、また決意がゆらいでしまいそうだから。何もないところから自分で始めた会社って、とっても深い愛着がある。自分の分身みたいだし、離れるのは身を切られるようなさみしさがあるよ。
だから今日はこのことわざを選んだんだね☆
でももう、会社は大丈夫。みんな頑張っているからね!
今日の閉会の言葉は代表取締役で締めるプログラムになっていたので、夕べお手紙を書いて、読んでもらう様に渡しておいた。封は読むときまで絶対開けるな!と言ってね。
著者について
黒須 貴子(くろす たかこ)
https://tempurayama.com/
数々のアルバイトや専業主婦などを経て、消防設備の会社を設立。下請けからの脱却、女性消防設備士の登用など、難題に直面してきた経験をシェアして生かせる〈社長峠の茶屋〉を始める。学生時代はパンクロッカー、現在はヴィジュアル系のキャンサーサバイバー。