この対談について
健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。
第100回 誕生日が教えてくれる、人生を生きやすくする方法
第100回 誕生日が教えてくれる、人生を生きやすくする方法

たいていの占いって誕生日を聞かれるじゃないですか。でも私、誕生日だけで運命が決まったら苦労しないだろうと思うんですよ。そもそもまったく同じ誕生日の人が大勢いるわけで、その全員が同じ人生を歩むわけないだろうと(笑)。

確かに(笑)。ただ個人的には、誕生日には特別な意味があると思っているんです。ちなみに安田さんは「帝王切開」の語源をご存知ですか?

実は古代中国では「皇帝と呼ばれる人はこの日に生まれるべきだ」という日があったんですって。でも当然、自然分娩では生まれる日がはっきりわからない。だから、その日に生まれてこなければ、母親の腹を切ってでも生まれさせていたんだそうです。

なんと! だから「帝王」っていうんですか。私はてっきり、お腹に「帝王」と名がついた場所があるんだと思っていましたけど、違うんですね。「皇帝として生まれるべき日」に無理やりお腹から取り出していたと。

ええ。ということはつまり、世の中を引っ張っていくような人たちが、誕生日に何かしらの重きを置いているってことですよ。だから私も「誕生日にはきっと意味があるんだろう」といろいろと調べまして。やがて「統計心理学」という考え方に出会ったんです。

昔、「動物占い」って流行ったの、覚えていらっしゃいますか?

統計心理学を学んだ方が、ちょっとおもしろおかしくアレンジしたのが動物占いなんです。だから動物占いって意外と根拠はしっかりしていて。誕生日によって4つのグループ・12の動物に分けられるんですが、それぞれに役割や特徴があるだけじゃなく、向いている職業や生きやすい環境もわかるんです。

ふーむ…。人間がいくつかのタイプに分かれるということはわかりますけど、そのタイプが生まれた日によって決まるというのが、なんだか理解しづらいんですよね。その理屈でいくと、同じ日に生まれたらみんな同じような人になるというわけでしょ? でも実際は性格やライフスタイルなんかもみんな違うじゃないですか。

それで言うと、ちょっと興味深いデータがあるんですよ。消費者金融の莫大なデータの中に「破産者リスト」というのがあるらしいんですが、破産した人を誕生日順に並べます。すると同じ誕生日の人は、破産した日がかなり近しい日にちに固まっているそうなんです

例えば破産した人たちは、台風が来ているのに無防備に外出してしまったようなもの。当然怪我をしてしまいます。一方、「今は台風だから家の中でじっとしていよう」と安全対策を取れた人は怪我をしない=破産していない。

そうですね。自分のタイプによって、人に会うのが得意な人には営業職、他人のフォローをするのが得意な人にはバックオフィス職といったように、各タイプの個性や特徴に合わせた職業を選ぶと、生きやすくなるんだと思います。

なるほどなぁ。自分のタイプを知っておくということが大事なんですね。ところで先程からちょっと気になっていることがありまして。私の息子が、予定日よりも早く生まれてきたんです。その場合、予定日=本来の誕生日と生まれた日がずれますけど、「リズム」を決定するのはどちらの日になるんでしょうか?

それは出産した日です。帝王切開と同じで、この世に生まれてきた日が基準になります。ただそうは言っても、生まれた日で分けられたタイプが必ずしも絶対的なものではないとも思うんですよね。後天的にいろいろな経験や教育を受けることで、タイプが変わっていく可能性は大いにあるというか。
対談している二人
久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家
仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。