第51回 オメガ6とオメガ3のバランスが崩れた現代人

この対談について

健康人生塾の塾長にしてホリスティックニュートリション(総括的栄養学)研究家の久保さんと、「健康とは何か」を深堀りしていく対談企画。「健康と不健康は何が違うのか」「人間は不健康では幸せになれないのか」など、様々な角度から「健康」を考えます。

第51回 オメガ6とオメガ3のバランスが崩れた現代人

安田
前回の対談では、「植物油脂」と言われるショートニングやマーガリンが、実は「食の技術力」を駆使した「人工油」であるという話をお聞きしました。

久保
ええ。自然界には存在しないものなので、摂りすぎは体に良くないということをお伝えしましたね。
安田
であれば、自然界に存在する油であれば、いくらでも食べていいんですか? 例えばオリーブオイルって体に良いってよく聞きますよね。

久保
確かに油は人間の体に必要です。脳の60%は油でできていますし、細胞膜も油で作られている。だからこそ、「いろんな種類の油」を摂ることが重要で。
安田
ほう、なるほど。「この油さえ摂っていれば大丈夫」という単純なものではないわけですね。

久保
ええ。前回もお話しましたが、植物性の油には「不飽和脂肪酸」が含まれますが、それはさらに「オメガ3」「オメガ6」「オメガ9」と3種類に分かれる。で、そのうちオメガ3とオメガ6は、体内で作り出すことができないんです。
安田
ん、ということはオメガ9は作れるんですか?

久保
そうなんです。で、オリーブオイルはオメガ9。つまり必ずしも人間が外部から取り込む必要がないものなんですね。。だから「オリーブオイルを食べなかったから細胞膜が作られない」というような不都合は起きない。
安田
なるほど。ということは体内で作られないオメガ3とオメガ6を積極的に摂っていけばいいんですね。

久保
…それがそう単純な話でもないんですよ(笑)。というのも、実は今このオメガ3とオメガ6の摂取バランスを大きく崩している人がものすごく多くて。
安田
ほう、摂取バランスですか。どちらか一方をたくさん摂っていると?

久保
そうなんです。現代人は、リノール酸と呼ばれる「オメガ6」をあまりにも多く摂りすぎているんです。なぜかというと、再三話している「植物油脂」がオメガ6なんです。
安田
植物油脂って、ショートニングやマーガリンですよね? どんな食品にも必ずと言っていいほど入っているアレ。

久保
ええ。だから意識していなくてもオメガ6はどんどん体内に入ってきている状態なんです。で、本来はオメガ6とオメガ3を4対1くらいの割合で摂取するとバランスの良い細胞が作れると言われている。でも今は10対1とか50対1とかのアンバランスな比率になっているんですよ。
安田
そんなに! ちなみにその摂取バランスが崩れると、何が良くないんでしょうか?

久保
まず「オメガ6」には炎症を起こす機能があります。炎症といっても悪いことではなくて、例えば怪我や菌に感染した時などに適度に炎症させることで体を守り、回復させてくれる役割があるんですよね。
安田
ほう。なるほど。

久保
一方「オメガ3」の機能は、その炎症を抑えること。炎症ばかり起こしていたら体のあちこちが壊れてしまうので、それを止める、いわばブレーキ役ですね。
安田
ということは、体内に入ってくるオメガ6が多くなりすぎると、ずっとアクセルばっかりを踏んでいるような状態になってしまうということですか?

久保
仰る通りです。要はアクセルとブレーキのバランスが大事なのに、それが崩れてしまっている人が多いんです。例えば肌荒れや花粉症なんかも、このバランスが崩れているせいで起きていると言われていますから。
安田
そのアンバランスな状態を良くするためにどうしたらいいんでしょうか?

久保
まずは体内に入ってくるオメガ6をできるだけ減らすのがいいですよね。植物油脂が大量に入っているお菓子類を控えたり、ご家庭で使う油をサラダ油(オメガ6)からオリーブオイル(オメガ9)に切り替えるのもいいと思います。
安田
そうか。オリーブオイル自体が体に良いというよりは、オメガ6の摂取量を減らせるというメリットがあるわけですね。

久保
そうですそうです。ちなみにゴマ油もオメガ6なので、今の日本人の食生活で言えば、もしかするとゴマ油よりもオリーブオイルを選ぶほうがいいかもしれない。
安田
なるほど。そもそもオメガ3はどんな食べ物に含まれているんでしょうか。

久保
一番多く含まれているのは魚。特に青魚です。それから植物性のもので言うと、アマニ油やエゴマ油にもオメガ3が含まれています。
安田
なるほど。とは言え最近の日本人は、昔ほど魚を食べなくなっているじゃないですか。

久保
そうなんですよ。だから私はオメガ3はサプリメントで摂取するのが一番手っ取り早いですよ、とお伝えしていますね。
安田
確かにサプリメントなら手軽でいいですね! ちなみに久保さんのオススメのサプリメントを教えていただくことってできますか?

久保
実は私のオンラインショップにも掲載しているんですが、『まぐろのチカラ粒』というサプリメントはオススメです。信頼できる国産メーカーさんから出ていますので。
安田
おいくらなんですか?

久保
1袋5122円です。180粒入りですので、だいたい1ヶ月は持つと思います。先ほどもお話した通り、体内で過度に炎症反応が起きていることで出てしまう肌荒れの症状や花粉症などにお悩みの方などはぜひお試しいただければと思いますね。
安田
なるほど。気になる方はぜひこちらのサイトからご購入してみてください!

 


対談している二人

久保 光弘(くぼ みつひろ)
健康人生塾 塾長/ホリスティックニュートリション研究家

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仙台出身、神奈川大学卒。すかいらーくグループ藍屋入社後、ファンケルへ。約20年サプリメントの営業として勤務後、2013年独立し「健康人生塾」立ち上げ。食をテーマにした「健康人生アドバイザー」としての活動を開始。JHNA認定講師・JHNA認定ストレスニュートリショニスト。ら・べるびい予防医学研究所・ミネラル検査パートナー。

 


安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家

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1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

 


 

 

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