“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第164回 居心地が悪いのはターゲットから外れている合図

今日は倉橋さんがよく仰る「居心地が悪い」という感覚について深掘りしてみたいなと。飲食店に入ったときに「いい感じだと思ったのに何か違うぞ」って経験ありますもんね。

なるほど~。だからより一層いいお店だと感じるのかもしれませんね。ちなみに私が好きなのは、静かでカウンターだけ、席も少なくて、料理やお酒1品1品にこだわっているお店なんです。でもそういう店ってターゲットが合う人の方が少ない気がして。そう考えると、誰にとっても居心地のいい店なんてないんじゃないかと。

そうか。そう言われてみると、私が好きなのは完全に2人でカウンターの店ですね。男性同士だと向かい合わせはちょっとしんどいんですよ。でも、テーブルメインの店のカウンターって完全にサブ的な扱いじゃないですか。そうじゃなくてカウンターがメインの店が好きなんです。

ええ。すべてのお客様に合わせるのはそもそも無理な話ですからね。でもほとんどのお店はそこを絞り切れていないので、意図しない人が常連になったりして、なんだかズレた感じになっていく。本来はそこを修正していかないといけないんですけど、なかなか振り切れないですよね。

ああ、私にも心当たりがあります。いい感じのスナックみたいな店に通っていたんですけど、いつも同じ常連さんが同じ場所にいて、そこだけ雰囲気が違う。ある日行ったらその方がいなくなっていて、「あの人、来なくなったんですよ」と言われたんです。

正直、雰囲気がよくなってよかったなと(笑)。でもお店にしたらその方は毎日来てくれる常連で、家賃の3分の1ぐらいにはなっていたかもしれない。常連さんを大事にすることと店の雰囲気を守ることって、両立が難しいなとつくづく思います。

そうですね。でもその方がターゲットに合わないのであれば、やっぱり長くは続かないと思いますよ。ターゲットに合わせたビジネスをするというのが商売の基本ですから。もしくはその方をターゲットに合うように育てていくか。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。

















