“生粋の商売人”倉橋純一。全国18店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第36回 万代流「OBとのつき合い方」
そうですね。独立するOBは多いです。「万代OB会」というのがあるんですが、そこでOBのメンバーとも定期的に会って情報交換していて。安田さんもワイキューブ時代の社員さんと今も会われたりしてますよね。
確かに今でも会っている元社員はいますけど、ほんの数名ですよ。万代のOB会は何人ぐらいいるんですか?
へぇ(笑)。それはなかなか気まずそうですけど。
そうなんです。ECは一つの例ですが、そうやって自分にない知識を持っている人も多いので、すごく為になってますよ。
なるほど。でも、その人にとっては大事なノウハウですよね。それで飯を食っているわけで、元社長が頼んだからって簡単に教えてくれるものなんでしょうか。
そうなんですけどね(笑)。そこはやっぱり「昔同じ釜の飯を食った仲間」ということで、しょうがないなぁと言いながら教えてくれます。
ああ、そういう方もけっこう多いですよ。うちとしては全然ウェルカムですし。気心が知れた仲間とまた一緒に働けるのは嬉しいですからね。
へぇ、そうなんですか。「辞めたら二度と敷居を跨ぐな」って経営者も多そうですけど。
きっと、彼らも自分の元上司に褒められたいんですよ(笑)。私も元社員が独立して成功して、それで美味しいご飯をご馳走してくれたりすると……もう感無量ですもん。
辞めてからの方が素直に社長の言うことを聞くのかもしれないですね(笑)。アドバイスだけじゃなく実際に手伝ってあげることもあるんですか?
なるほどなぁ。それにしても、評価制度からOBとの付き合い方まで、すごくよく考えられてますよね。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に18店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。