“生粋の商売人”倉橋純一。全国21店舗展開中の遊べるリユースショップ『万代』を始め、農機具販売事業『農家さんの味方』、オークション事業『杜の都オークション』など、次々に新しいビジネスを考え出す倉橋さんの“売り方”を探ります。
第94回 「死ぬまで現役」を叶えるビジネスのかたち

なるほど。安田さん自身もずっと「お一人さまビジネス」を推奨されてますしね。

お1人さまビジネスですか…。うーん、あまりイメージは湧かないかもしれない(笑)。やっぱり僕は、誰かと一緒にチームで動きたいタイプなんでしょうね。1人きりで黙々とやるのは、ちょっと想像しにくいというか。

そうですねぇ。不動産にも興味ありますし、店舗開発みたいなことができたら面白いだろうなと思います。デベロッパーとして地域の課題を解決する、みたいな。

いいですねぇ。無理に規模を広げず、自分の手が届く範囲でやるなら、年齢を重ねても続けられそうです。そういえば以前、万代さんの後継者は世襲はしないって仰ってましたよね。つまり倉橋さんの後任社長は、社員さんの誰かになるんですか。

ええ。自分たちの中からリーダーが育っていってほしいと思ってます。その方が社員にとっても夢があるし、「自分がいつか社長になれるかもしれない会社」というのは、求職者にとっても大きな魅力だと思いますし。

そうですね。「マーケティングのできない経営者が権力だけは握っている」というのが一番よくないパターンですから。自分よりも優秀な人が社内にいればその人にポジションを譲る。いなければ社外から探す。そういう柔軟な対応が必要だと思います。

そうですね。場合によっては上場企業に株を売却する、経営統合をする、という選択肢も視野に入れています。僕自身、お客様に提案し続ける力も体力も、どこかで必ず限界は来るので。ただそれまでは、できる限り現役で走り続けたいとは思っています。

同感です。やっぱり、死ぬまでビジネスを続けたい。それが生きる張り合いになりますもんね。
対談している二人
倉橋 純一(くらはし じゅんいち)
株式会社万代 代表
株式会社万代 代表|25歳に起業→北海道・東北エリア中心に20店舗 地域密着型で展開中|日本のサブカルチャーを世界に届けるため取り組み中|Reuse × Amusement リユースとアミューズの融合が強み|変わり続ける売り場やサービスを日々改善中|「私たちの仕事、それはお客様働く人に感動を創ること」をモットーに活動中
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。