続・税制改正大綱の説明!【読むPodcast | マネトレ118-後半】

令和4年度の税制改正を説明する回が、1回で完結しませんでした!ってことで、引き続き税制の変更点をかいつまんでお話します。
・「賃上げ税制」に関わる控除申請
・「住宅ローン控除率」の変更
・事業承継税制
・「電子帳簿保存法」の延期についてどうぞ。(以上は前半にて)
・インボイス制度
(音声は
こちら
円道

インボイス制度は2023年10月スタート。もう、そんな近づきましたか。

大久保

そうなんだよ。意外にはえーなと思って。

円道

もうすぐだ。

大久保

で、そのときに、ほんとに領収書を1個1個見て「この人は消費税の課税事業者だ」「課税事業者じゃない」とかさ、そんなことやる?っていうか、そんなん無理くね?

円道

それこそ「無理くね?」だね。たしかに。

大久保

だって、いまだってさ、あのバカみたいな消費税の8パーセントを残した……新聞とか既得権益のやつらのために、まじさ、あいつらのせいでね、だって、ぜんぶ見なきゃいけないんだよ、特に外食とか。

円道

いやぁ……

大久保

ある程度は「無理だよ」っていってるけど。酒は10%で仕入れて、食材は8%で仕入れるじゃん。それ、分けて入力しなきゃいけないわけじゃん。

円道

ああ……

大久保

まあ、このへんは職種が限られるからまだいい……いいとは言わないけど、でも、全業種にこれ、取引業者が課税取引かどうかっていうのをいまどき紙でやる?っていう、紙で番号あるか見て入力する?とかいうわけじゃない?もう、うちとかもクラウド化してるからさ。っていうことは、ほとんどが電子だから。紙でもらうのは、そういう扱いで消費税控除しないとかルール決めるのか、うちの場合、お客さんに出してんのは、「お客さんが課税事業者じゃなければ、課税事業者になったほうがいいですよ」みたいな、「お得ですよ。消費税払えなくなるからね」みたいな案内をお客さんに出したりとか。

円道

ああ、むしろそっちのほう?

大久保

そうそうそうそう。だから、できないよ。電子化するしかないんだよ。べつに免税事業者が悪いとか言ってるわけじゃなくて、データで来ればわかるわけだから、課税事業者かどうかが。

円道

はいはい。

大久保

適格……の、なんとか機関……機関じゃねーや(笑)なんだっけ。適格事業者か、請求書発行事業者かどうかがわかるわけだから、それ、もう、データで処理していくしかチェックのしようもないし。

円道

うん。

大久保

小さい会社ならいいけど。ってことは、やんなきゃいけないわけですよ。なのに2年延びたから、みたいなことやってるけど、いま、もうそうなるって決まってるんだから、まさに進めなきゃいけなくて、そうすると、やっぱITツールの選定だとか、いろいろ出てるけど、そのへんを導入しないと、もう回んないっすよっていうか、特に地方の真面目に紙でやってる会社さんとかね、真面目がほんとに不真面目な結果になるからね、言い方は悪いけど(笑)


円道

ああ、たしかに。

大久保

で、変な努力ばっかすることになるわけじゃない?

円道

はいはいはい。

大久保

だから、テキトーにやってそうだけど、すげー楽してIT化してる会社はちゃんと帳簿が合ってて、紙でやってるところは「すげーがんばってるけど間違ってるよね、人間だから」みたいな、そういう世界になってくるっていうイメージをしないと。

円道

皮肉な話ですね、それは。

大久保

そう。だから、事業再構築補助金も予算あるんだろうけど、あれもいいけど、まあ、ちっちゃいけどIT導入補助とかもあるから、そのへんの助成ももらいながら、まさに、いま、この2年もなくなった……

円道

なるほど。「電子帳簿保存法で、インボイス制度に合わせたDX化を図りましょう」的な話ですね。

大久保

そう。ベンダーはがんばってるけどさ、「ベンダーが売りたいからだろ」みたいに思うしね。

円道

うんうんうん、そうね。

大久保

まあ、たしかに1回そのシステムを選定しちゃうとさ、抜けらんないんよね。

円道

たしかにね。

大久保

保存しなきゃいけないから。

円道

うん。

大久保

「1回freeeにしたらずっとfreeeか、契約しつづけるか」ぐらいの感じになっちゃうから、まあ、慎重にとは思うものの、ただ、やっぱ、そこに乗っかってかないと、結局、マネフォワに……マネフォワ、俺、あんま知らないんだけどさ、freeeとかに乗っかっていけば、それに合うようにしてくれるからね、電子帳簿保存に。それで囲い込みたいわけだよ、彼らって。

円道

はいはいはい。

大久保

まあ、freeeだけじゃなくても、いろんなシステムがあると思うけど、そのへんは会計軸でぜんぶの連携をね……。結局、部門とかでバラバラにやるから。今回は請求書が会計とつながってなきゃいけないとかって話にもなるわけだから。そこをちゃんと会計起点で考えないと、結構継ぎはぎのシステムになってグチャグチャになる、みたいなのはあるから。

円道

これ、最後に総括して、みたいな意味合いでいうと、2年は延びたけども、いずれにせよ来ることに備えていくと、税理士の先生というよりも、事業者側の方からすると、どういう準備を税理士の先生とかと一緒にやってかなきゃいけないっていうふうに思っているのがいいんですか?いきなりぜんぶfreee導入とか、新規で参入する人たちは、ハナからfreeeやマネフォでスタートすればいいとは思うんですけど。

大久保

ああ、そうだね。だから、基本的には電子帳簿保存、要は「紙をなくせるよ」っていうことのメリットというか、紙をなくせるようにするには要件がいろいろあるんだけど、それもだいぶ緩和されたんで、今はできる状態になってるわけですよ。

円道

なるほど。

大久保

何年前か忘れたけど、10年前とかから多分あるわけで、電子帳簿保存。ただ、大企業しかできないみたいなレベルだったんだけど、それがかなり緩和されてるんで、それを試みるべきで、それを税理士さんに相談して、会計見てるからいちばん詳しいんだろうから、それでできなかったら別に相談するとか、ポッドキャストに質問を送るとか(笑)

円道

ここにね。

大久保

そんなまわりくどいことしてていいのか?っていうのもあるけど(笑)そのための1年半と思っていただいて、特に地方なんて「変わんないんだ」って言ってるけど、そういうこと言ってるから生産性上がんないわけで。

円道

すごい極端にいうと、流れを考えると、「この2年間のあいだで会計処理系のものは、ぜんぶ電子化するっていう意思決定をしなさい」っていう話ですか?

大久保

です。無理です、人間には。

円道

なるほど。

大久保

うん。特に地方だと、課税事業者じゃない事業者もいっぱいいるだろうしね、個人でやってる人。

円道

ああ。

大久保

まあ、東京も多いから。でも、その人たちと取引しないってわけにもいかないだろうし。

円道

そう思うと、なんか、若手系の税理士の方々は少し、流れとしては勝負どころですね。追い風が吹くかもしれないんでね、やんなきゃいけないとこですよね。

大久保

いやぁ、がんばってほしいよね。ちっちゃい1,000万未満の売上の会社ばっかやってないでさ、もうちょっと、ちゃんとやってほしいね。

円道

それは税理士業界の課題の話ですね。

大久保

そうそうそうそう(笑)

円道

まあ、ということで、今回は税制改正を含めたインボイス制度の話までさせていただきましたけれども、いずれにしても、このへんは動き出たらいろいろ出てきそうなので、また質問とかもあれば、具体的に。

大久保

そうね。他でも業界の若手ががんばんなきゃいけないなと思ってるよね、ディスじゃなく本気で。

円道

なるほど。では興味ある方はColorzへ、インターン。

大久保

いいよ(笑)

円道

いらない?(笑)なんでですか?(笑)

大久保

インターンはいらない(笑)

円道

インターンはいらない?

大久保

飲み行くならいいよ(笑)

円道

そっち?(笑)まあ、ということで、今日のとこはいったん終わりたいと思いますが、またこのへんの質問がありましたら、ぜひお寄せください。ありがとうございましたー。

大久保

ありがとうございまーす。

感想・著者への質問はこちらから