このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/穏やかに、丁寧に、、、
某業界最大手、副社長のMさん。15年ほど前、Mさんが部長時代に、こんな言葉をいただきました。
「穏やかに、丁寧に」「付け加えるとするならば、少しのやさしい気持ちを添えて生きる」
「これさえ守っていれば、大抵の仕事はうまく進みますよ。大手との仕事に不慣れだからって、焦ることはありません。穏やかな気持ちで、丁寧に仕事に取り組んでいれば、高松さんの未来は明るいことだらけですよ」
当時、飲食店を立て続けに潰してしまい、再起を目指すも人生の踊り場で彷徨い、悩んでいたわたしには、グッとくるお言葉で。以来、大切にしていることのひとつです。
先日。プロ野球のあるベテラン審判員が、千葉ロッテ、二十歳のエース、佐々木朗希投手に対して、激高したような振る舞いを見せたことがニュースを賑わせていました。
「判定への不服そうな態度」が理由だったようですが、SNSなどネット上には、
・大のおとなが大人げない、、
・以前から、短気ですぐカッとなるクセがあるよな。。
・権力を振りかざしたいだけの老害、、
・44歳の審判が試合中ランナーがいる状況で、タイムもかけずに、20歳3年目の投手に詰め寄り、威嚇するなんて、初めて見たわ。。
・しかも、18歳ルーキー捕手になだめられているシーンは痛々しすぎた、、
など、様々な感想があがっていました。
翌朝、冒頭記載の大手さん、人事マネジャーとのmtgでも、そのことが話題に上がりましたので、
「M副社長のように、大人が穏やかに丁寧に、優しく生きる姿を見せることって、後進育成にはとても大切ですよね」と投げかけてみたところ、、
「え、、あのMさんがそんなことおっしゃっていたのですか!?」
「しかも15年前に!?」
どういうこと??と首をかしげる高松に、、
「その頃のMさん。社内では『クラッシャー』だとか、『瞬間湯沸かし器』だとか、そんな類の呼び名がいくつもありましたよww」
「愛情深くも信念を曲げない、熱量の塊みたいな人ですから、そんな風に恐れられていた頃もあったんですよ。今ではすっかりまるくなった『フリ』がうまくなっていますが、時代に合わせているだけだと思いますww」
私「・・・」
そんなM副社長。次期社長レースの最有力と言われているようです。
「ひとはいつでも変わることができる」今週は、そんなことをお感じいただけるとありがたいです。。