このコラムについて
「担当者は売り上げや組織の変革より、社内での自分の評価を最も気にしている」「夜の世界では、配慮と遠慮の絶妙なバランスが必要」「本音でぶつかる義理と人情の営業スタイルだけでは絶対に通用しない」
設立5年にして大手企業向け研修を多数手がけるたかまり株式会社。中小企業出身者をはじめフリーランスのネットワークで構成される同社は、いかにして大手のフトコロに飛び込み、ココロをつかんでいったのか。代表の高松秀樹が、大手企業とつきあう作法を具体的なエピソードを通して伝授します。
本日のお作法/非常識を極める
大手数社にて顧問を務めるKさん。
新卒で大手メーカーに技術者として入社し、技術畑一筋に40年ほど勤め上げ、数年前より現在のポジションにて後進育成などに携わっていらっしゃいます。
そんなKさんと某大手の研究開発部門の方々との座談会のような場に、わたしも同席させていただきました。
様々な研究開発実績をお持ちのKさんに、「これからの日本を支えたい!」と意気込む若手技術者たちが質問の数々をぶつけ、それに対して実体験を交えつつも、「僕の経験値では想像することも難しい未来だけどね」と謙虚な姿勢を携えて、共に「改善策のヒント」を考えるKさん。
彼らには当然である専門用語や開発の前提条件などが入り混じっていたため、お話されている中身については、高松には理解不能ではありましたが、想いの詰まった真剣な場であることは感じ取れました。
なかでも、Kさんからのこんなメッセージが印象に残っています。
・失敗を積み重ねることは、とても大切
・けれども、失敗が前提という気持ちは、僕は好きではないな
・なんとしても成し遂げたい。そんな腹決めがあってこそ、挑戦を続けられるんだと思う
皆さん、一言一句を逃さないよう真剣なご表情。
続けて、
「“知識”を追求し続け、“見識”を広げる。そして“胆識”にまで高める。そのうえで、“常識”は手放し、“非常識”に考え抜く。みなさんが非常識を極めてこそ、未来の豊かさが生み出されるものだと信じています」
そんなメッセージで後輩たちにエールを贈っていましたが、
グッとくる素敵な場でした。
非常識。
極めたいものですね!