ネットの履歴書
第22回『究極の管理社会』

株式会社ソルナが開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第22回『究極の管理社会』

 

安田

ジャニーさんの訃報でありながら、あんまり関係ないニュースが出てくるじゃないですか。

三澤

たとえばどんな?

安田

「そのとき長瀬君はどう言った」とか「中居君は若い頃どうだった」とか。ジャニーさんの訃報に乗っかっていろいろ出してる感じ。

三澤

それは乗っかってますね。

安田

でもそれって誰得なんですか。普通に考えたらジャニーズ事務所が得しそうですけど。事務所が流してるんですかね?

三澤

いや、流しているのは、アフィリエイトサイトをやってる人とかじゃないですか。

安田

アフィリエイトサイトをやってる人?

三澤

はい。PV数を上げるためにやってるんでしょうね。

安田

でもPVが増えるのなんて一瞬でしょ。

三澤

アフィリサイトって過去の記事とかと全部つながっていて、過去の記事もついでに見られてPV数が上がるんですよ。

安田

P V数が上がれば広告収入が入ってくると?

三澤

そういうことですね。

安田

じゃあ、何でもいいわけですか。記事の内容は。

三澤

はい。PVが稼げれば何でもいい。

安田

いち早く「ジャニーさん危機」とかって出すのもありだし、「長瀬君はこうだった」とか「入りたての山口君はこうだった」とか。

三澤

はい。そのタイミングで読まれそうなものを、とにかくアップする。

安田

なるほど。一応ちゃんと考えてるんですね。

三澤

そうですね。旬の話題というのは集まりやすいですから。

安田

そういえばSMAPの辞められた方々って、まだコメント出してないですよね。

三澤

そこは、ちょっとタブー視されてますね。

安田

なんでそんなタブーなんですかね。だって、ジャニーズ辞めてる人なんていっぱいるじゃないですか。

三澤

関係性なんでしょうね、やっぱり。

安田

恨みを買ってるってことですか。

三澤

そうなんでしょうね。SMAP育てた女性の敏腕マネージャーが絡んでて、より複雑になってるみたいですよ。

安田

飯島さんでしたっけ。

三澤

はい。その飯島さんとの遺恨が結構ある。彼女のところに3人は行っちゃったので。

安田

単に辞めたっていうより裏切りに近いと。

三澤

お互い言い分はあるでしょうけどね。

安田

あれだけご奉公したんだから「もう解放してあげりゃいいのに」って思いますけど。

三澤

いやあ、そこが人間の妬みそねみ。お金に困ってる人たちじゃないので、意地とか誇りとか、いろんな厄介なのが入り交ざってる。

安田

ちなみにアイドルのネット歴って、デビュー前に全部調べるんですか?

三澤

芸能事務所がやってるのは、おそらくエゴサーチ的なアナログ的なものでしょうね。

安田

じゃあ、あとから出ちゃう可能性もありますね。

三澤

そうですね。

安田

ソルナさんは芸能関係はやってないんですか?

三澤

結構お話はいただいてますので、ニーズがあることは確かです。

安田

どんな相談が多いんですか?

三澤

やっぱ昔と違って、10年ぐらい前から暴対法が厳しくなってますから。

安田

やっぱりそこですか。

三澤

カタギに変わってるけど実際は暴力団とか。この前の吉本なんかでも、表向きはエステを経営してる人でしたし。

安田

そうでしたね。

三澤

はい。表向きはエステ経営だけど実際は反社。ああいったところにカタギの人が入ってしまうんですよ。

安田

それは本人も知らずに?

三澤

はい。分からせずに雇っていくんですけど、中に入ってしまうと感じるじゃないですか。

安田

絶対わかりますよ。雰囲気で。そういう会社の書き込みも調べたら出てくるんですか?

三澤

調べたら辞めた人たちの書き込みが出てくると思いますね。そういうところって辞める人も多いと思いますから。

安田

じゃあソルナさんが、そういう会社をどんどん暴いていく可能性もあると。

三澤

この前言われました。「ネットの履歴書が広まったら、反社とか前科の人たちから恨まれるんで、三澤さんたぶん殺されますよ」って。

安田

それはシャレになりませんね。

三澤

早めに誰かに社長代わってもらいます(笑)

安田

でもソルナさんがやらなくても、この流れはもう止められないでしょうね。

三澤

止められないですね。それがネット社会なんで。

安田

たまたま誰かと撮った写真とか、半永久的にネットに残りますもんね。

三澤

いま中国はそういうのすごいですよ。画像認証してるので。

安田

国家がやってるんですか?

三澤

警察官がドラゴンボールのスカウターみたいなのをつけてるんです。

安田

スカウター?

三澤

それで人を見たらピコンって履歴が出てくる。車もパッと視線を送るだけで盗難車かどうか瞬時にわかる。

安田

そんなに進んでるんですか!

三澤

いま上海が実験的にやってて、深センでテスト済っていう。

安田

じゃあ、もう悪いことできませんね。

三澤

すぐ捕まります。ちょっとした暴力行為とかも全部登録されてるので。

安田

観光客はどうなんですか?

三澤

パスポート情報も全部ひも付けられています。だからホテルにすぐ損害賠償請求が来るとか、一瞬で中国から出られなくなったりします。

安田

じゃあ、バレる前に高飛びとか、もうできないですね。

三澤

中国ではもうできないです。

安田

整形してもダメですか?

三澤

美容整形に出入りする前後まで全部撮ってますから。

安田

すごいですね。

三澤

中国は現金での支払いができないですから。お金情報とも全部ひも付いてる。

安田

恐ろしいですね。

三澤

プライバシーはないそうです。中国には。

安田

でもある意味、ものすごく平和になるかもしれませんね。

三澤

はい。究極の管理社会ですけど。

安田

それで犯罪が劇的に減ったら、世界中に広がるかもしれませんね。

三澤

いや中国だからできるんですよ。アメリカでやったら暴動が起きるでしょうね。

安田

案外日本には馴染むかもしれませんよ。

三澤

そうかもしれません。日本人は管理されるの好きですからね。

・・・次回へ続く・・・

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