ネットの履歴書
第87回『GAFAを超える会社』

  • ソルナ株式会社が開発した究極の履歴書。それがネットの履歴書』これまでの履歴書や職務経歴書とは何が違うのか。なぜ究極と言えるのか。その秘密に迫ります。

小さなブルーオーシャンを追え
〜ネットの履歴書〜

第87回『GAFAを超える会社』

 

安田

どうして日本からGAFAのような会社が出ないんでしょう?

三澤

ひとつは人口の差でしょうね。アメリカは日本と3倍ぐらい違うから。

安田

だったらインドの方が多いですよ。

三澤

もちろん優秀なのもあるでしょう。あとは企業文化ですね。

安田

それはどのような?

三澤

「失敗を賞賛する」みたいな。日本は失敗に対する受け皿がない。

安田

確かに。下手にトライして失敗するより、何もやらない方が評価されますもんね。

三澤

そうなんですよ。

安田

じゃあ今後も日本からGAFAレベルの企業は出てこないですか。

三澤

ネット社会になって可能性は広がったと思います。いまの子どもたちに期待するべきじゃないですか。

安田

大人じゃなく?

三澤

はい。小学生とか。彼らが日本をどう変えるか。今の小学生って世界中の情報を瞬時に手のひらで取得できますから。

安田

ちょっと寂しいですね。世界のトップ50社には日本企業が30社ぐらい入ってたのに。どうしてここまで落ち込んでしまったのか。

三澤

日本って結局つくってないですから。

安田

マネってことですか?

三澤

アメリカはiPhoneをつくったり、FacebookみたいなSNS文化をつくったり、世の中にない、いわゆるゼロイチをつくってるじゃないですか。

安田

そうですね。

三澤

ゼロイチだから広がりも大きい。日本がこの10年20年で世界に通用する新たなものを何かつくったかっていうと、パッと浮かぶものがないです。

安田

思い浮かびませんね。

三澤

もともと日本はマネをして、物をつくって、精度を上げるのが得意なだけ。

安田

でもそれって戦後の話ですよ。昔は伝統工芸でヨーロッパの賞もとったし、西洋のアーティストにも影響を与えたりしました。

三澤

それはアートの世界ですよね。ビジネスではなく。

安田

そもそも大量生産って欧米のカルチャーじゃないですか。

三澤

そうですね。資本主義のベースですから。

安田

ゼロイチで面白いものを生み出すのが、本来の日本文化という気もしますが。

三澤

どうなんでしょう。結果がすべてだと思いますけど。日本のいい物もあるでしょうけど、世界中に広まりきれてないというか。

安田

ネットビジネスにおいて日本が逆転する可能性はどうですか?

三澤

国家としての予算感がぜんぜん違いますから。ウイルスソフトひとつとってもぜんぜんレベルが違う。「サイバー集団をつくります」と言っても予算の桁が3個も4個も違う。

安田

逆転は難しいですか。

三澤

たまに優秀な人がいても飛び出していっちゃうので。

安田

世界第2位の経済大国だった頃には、お金もあったはずなんですけど。どこで何を間違えたんでしょう。

三澤

教育じゃないですか。

安田

やっぱりそこですか。

三澤

はい。根本が間違ってます。日本の教育は。

安田

たとえばどんなところが?

三澤

まず形をつくって、型にはめようとするじゃないですか。

安田

はいはい。

三澤

自由度をもっと広げてやらないと。教育でも失敗を恐れずに。

安田

自由度ですか。

三澤

たとえばスマホを授業中に持ち込んでいいとか。もちろん弊害もあるでしょうけど、べつにそれで調べて答えてもいいと思う。

安田

そういう時代ですもんね。早く調べられることもスキルですし。

三澤

いろんな問題があるんでしょうね。PTAとか。親の問題とか。「そんなの教育じゃない」「それはちょっと違う」みたいな。

安田

まさに日本的ですよね。そういうところが。

三澤

枠の中で決まったことしか教えない教育では、GAFAのような自由な発想は出てこない。子供の可能性も殺してしまう。

安田

ですよね。

三澤

トップレベルに教育が進んでいるスイスのような国では、根本からぜんぜん違います。子どもたちを自由な発想で育てるので。

安田

そもそも平均化しようと思ってないですもんね。

三澤

そういう教育はもう古いですよ。

安田

どんな教育が理想なんですか?

三澤

GAFAの創業者の何人かがモンテッソーリ教育を受けてまして。日本でも藤井聡太くんが同じ教育を受けて有名になった。

安田

聞いたことあります。なぜ日本の学校で取り入れないんでしょう。

三澤

すごく手がかかるんですよ。「先生が薄給で重労働」って言われてる時点でだめです。

安田

ちなみに日本の大企業はゼロイチには投資しないんですか?

三澤

バブルで傷ついてリスクを負わなくなりましたね。短期リターンの話ばかりになってしまう。

安田

じゃあ次なる GAFAもやっぱりアメリカですか。

三澤

どうでしょう。中国ではすでに出てきてますから。

安田

ファーウエイとかですか?

三澤

もっといろんな会社が中国から出てくると思います。あっという間に。

安田

へぇ~。そんなに教育が進んでいるようには見えませんけどね。

三澤

教育の問題はあるでしょうけど人口14億は圧倒的ですよ。アメリカが本気で戦争しても勝てないかもしれない。人数は関係ないって人もいますけど3億と14億ですから。

安田

確かに。

三澤

優秀な人の数もそれに比例するわけで。そこに教育が加わればすごいことになります。

安田

お金もありますからね。

三澤

トップダウンでいくらでも使い放題ですから桁がぜんぜん違う。

安田

中国ではいまだにGoogleが使えませんけど。その辺りはどうですか?

三澤

アメリカも中国のSNS系は使うなという方針です。

安田

じゃあ今後はアメリカと中国のダブルスタンダードになっていくんですか。

三澤

まさにそういう動きをトランプさんはしてます。で日本はどっちに付くんだ?みたいな。

安田

日本ってすごく微妙な立場ですよね。

三澤

はい。仕事では中国との関わりがむちゃくちゃ多いですし。でも政治的な付き合いが深いのはアメリカで。

安田

日本はどちらを選ぶんでしょう?

三澤

選択の余地はないです。トランプさんの動きを見てると。それぐらい中国のことを怖がってるんですよ。

・・・次回へ続く・・・

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