母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第16回 「Refine」は思い出のリフォーム屋さん

そうなんですよね。そりゃ銀座のど真ん中にあんな大きなお店を出していれば、このくらいの値段で売らないとダメなんだろうな、とは思います。それに、実際そこに価値を感じる方が買うわけで、ビジネスとして何ら悪いものではないですし。

ははぁ、なるほど。ということは、仮にカルティエで買った指輪をリフォームしてしまった場合は、「カルティエとしての価値」はなくなってしまうと。そうなった場合に初めて、素材そのものの価値で見ていくことになるということですか。

ふーむ、そうですね。実際、ブランド物のジュエリー修理をご依頼いただくことは稀にあるんです。ただ、うちで手を入れることで正規品ではなくなってしまうので、それをしっかりご説明した上でお受けすることになるんですけど。
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。