母から受け継いだ指輪をネックレスに、片方なくしたピアスをペンダントに、思い出の詰まった2つのリングを溶かして1つに――。魔法のようにジュエリーを生まれ変わらせるジュエリー修理・リフォーム専門店「Refine」(リファイン)。代表の望月信吾さんに、お客様に感動を届けるジュエリーリフォームの魅力、そして波乱万丈な人生についてお聞きする対談企画です。
第39回 オンラインで広がるジュエリーリフォームの新時代

Refineさんでは、お店に直接お客さんが来ることがほとんどだと思うんですけど、オンラインで相談を受けることもできるんですか?

お店の公式LINEがあるので、そこに送っていただいた写真を見ながら修理やリフォームのご相談を承ることはありますね。とはいえ最終的には受け渡しのためにご来店いただいています。

ふ〜む。でもこれだけオンラインで話す環境が整ったわけですから、ジュエリーリフォームも「オンラインで完結」できるんじゃないですかね。実店舗でのサービスは続けたまま、いわば『Refineオンライン店』を開くような感覚というか。

まぁ、業界の内側にいるとなかなか新しい発想は出てこなかったりしますからね。ともあれ、以前お話した「日本人の平均年収を1000万円にする」という私の人生の目標を考えても、可能なものはどんどんオンラインを活用した方がいいだろうと思っていて。

ははぁ、確かにネットを活用することで、より多くのお客さんに価値が提供できますしね。でも、そうだなぁ、やっぱり私からすると、「オンラインでお客さんとの信頼関係が築けるかなぁ」と不安になってしまいます。

そう考える人もまだまだ多いでしょうけど、コロナ期を経てオンラインでの商談も当たり前になったし、「オンラインだから信頼できない」という感じはもうないと思いますよ。それに、オンラインサービス側もどんどん進化していて、テクノロジー的にも安心感が増している。

そうそう。もっともそれはサービス提供側だけの進化じゃないんですよね。私たち買う側、ユーザー側のネットリテラシーも着実に高まっている。ほら、Amazonで何か買うにしても、必ずレビューをチェックするじゃないですか。

そうそう(笑)。そのレビューも「星5つばかりだと逆に怪しいな」とか考えるわけですよね。そうやって判断ができるようになったからこそ、高額なものもネットで購入できるわけで。だからジュエリーリフォームもきっと大丈夫だと思うんですよね。

だからこそ望月さんにその第一人者になっていただきたいんです。そしてゆくゆくは今後パートナーになる方々にもオンライン相談が来るようになっていけばいいなと。

お客さんにとっても、利便性はむしろ大幅に高まるわけです。例えば年配のお母さんが、遠くに住んでいる娘さんと一緒に相談したいということもあると思うんです。リアルの店舗だと一緒に来店することはなかなか難しいんですけど、オンラインなら簡単に同席できちゃう。

「あなたにプレゼントしたいんだけど、こんなデザインどう?」みたいな相談がその場でできちゃうんですよ。そんな風に、離れた場所にいる人も一緒に相談できますよ、と打ち出していくと、それだけでお店の売上は2~3倍になる気がします。

確かに確かに。実際お店にいらっしゃってから、娘さんに「これどうするの?」と電話で相談されているお客様もけっこういらっしゃるんですよ。でも電話では実物が見れないわけで…。それもZoomの導入で解決できちゃいますね!
対談している二人
望月 信吾(もちづき しんご)
ジュエリー工房リファイン 代表
25歳で証券会社を退社後、父親の経営する宝石の卸会社に入るが3年後に倒産。その後独立するもすぐに700万円の不渡り手形を受け路頭に迷う。一念発起して2009年に大塚にジュエリー工房リファインをオープンして現在3店舗を運営。<お客様の「大切価値」を尊重し、地元に密着したプロのサービスを提供したい>がモットー。この素晴らしい仕事に共感してくれる人とつながり仕事の輪を広げていきたいと現在パートナー募集中。
安田 佳生(やすだ よしお)
境目研究家
1965年生まれ、大阪府出身。2011年に40億円の負債を抱えて株式会社ワイキューブを民事再生。自己破産。1年間の放浪生活の後、境目研究家を名乗り社会復帰。安田佳生事務所、株式会社ブランドファーマーズ・インク(BFI)代表。